おはようございます。
全国のJRの路線で唯一両端の終着駅がともにJR私鉄含めてほかの鉄道路線と接続がない路線はどこかご存知でしょうか?鉄道ファンにとっては有名な話かもしれませんね。それは、九州を走るJR香椎線です。香椎線は歴史で有名な金印が発見された志賀島の入り口である西戸崎から香椎浜をぐるっと回るように走り、香椎駅でJR鹿児島本線に接続、そこからさらに南下し宇美駅までの伸びる路線です。
今回はそんな全国のJRの路線の中でも非常に珍しい香椎線に乗っていきたいと思います。この路線、両端の終着駅の接続がないということ以外にも面白要素が詰まっているので、そこもおいおい書いていきながらのんびりとしたローカル線を楽しんでいきたいと思います。
まずは今回は鹿児島本線との接続である香椎駅からスタートしていきます。この香椎線、西戸崎~宇美間のことをいいますが、運行系統は基本的にこの香椎で分断されています。というわけで香椎発の西戸崎行きに乗車していきます。まずは、ここで面白いポイントがこの香椎線で使用される車両がBEC819系という車両が使用されています。
このBEC819系は蓄電池車両と呼ばれる車両で、電車ながら非電化区間も走れる車両となっています。この香椎線は全区間非電化路線であり、この819系が投入されるまでは気動車のキハ47などが走っていました。819系投入により香椎駅に急速充電設備を設置し、この819系は香椎駅で充電を行ったうえで非電化区間を電車と同じように走ります。そのため、走行音などは気動車のような音ではなく電車のようにIGBT素子のVVVFインバーターのモータ音がします。
この香椎線はまだまだ福岡都市圏の通勤圏でもあり、特にこの香椎線が走る近くの福岡市東区の香椎浜周辺は埋め立て地などでの宅地開発がまだまだ進んでいます。それによる人口増加はかなりのものであり、福岡市が人口増加を続ける1つの要因になってる場所でもあります。そうなると鉄道利用者も増えるわけであり、この香椎線もその恩恵を受けるわけで、その証拠?に朝には西戸崎から鹿児島本線に直通する列車も設定されています。
香椎浜を大きく回った後、線路は大きく西寄りに進路を変えていきます。ここから志賀島の方面を目指していきます、この区間で有名なのはなんといっても砂丘のようなすぐ横を走ることでしょうか。玄界灘沿いに砂丘が広がっており、そこからの砂が飛ばされてくるのを防ぐため、防砂策も設置されています。この区間は並行道路もあり、風の強い日は砂で道路とともに視界が悪くなるようです。
ここまでくると西戸崎まであと少し。福岡市民の憩いの場所?である海の中道海浜公園がある海の中道駅を過ぎると今度は内海沿いを走るようになりあっという間に西戸崎に到着です。志賀島への入り口であり、そのほかの島への玄関口にもなっているのでしょうか。船の発着場もあります。海の反対側はちょうど香椎浜や福岡市中心部のビル群が少しながら見えます。西戸崎までくると博多から少し遠く感じますが、ここも住宅は広がっており福岡都市圏がいかに広いかを感じます。
そして、最初に書いたようにこの西戸崎駅はまさに終着駅。鉄道のほかの路線はどこにも見当たりません。まあ、こちら側はこの先志賀島だけなので鉄道を引くところもないんですけどね。さて、前半戦はこの西戸崎にて終了、次回は香椎から南の宇美~香椎間を記事にしていこうと思います。面白い路線だけに気づけばかなりの長い回になってしまいました笑また次回もぜひお越しいただければと思います!