おはようございます。
今月の14日は鉄道の日です。ちょうど2年前は鉄道開業150周年ということでかなり盛り上がっていましたが、やはりこの時期になるとイベントがかなり多くなり旅行にも多く行きたくなるものです。ということで今回は少し鉄道の日にちなんで、日本でかつて多く走っていたもののすっかり数を減らし今では観光列車のみで活躍するSLに初めて乗車してきた旅を記事にしていきたいと思います。
今回乗車するのは山口県を走るJR山口線で土日を中心に運行されているSLやまぐち号です。この観光列車の歴史は古く、定期旅客列車でのSL運用が終了してからわずか5年以内に運行を開始しています。まもなく50年が経とうとしている長寿観光列車です。SLの観光列車は数はそこまで多くないですが全国各地で運転されています。しかし、50年もの歴史があるのはなかなかないのではないでしょうか。
列車は山陽新幹線との接続駅でもある新山口駅を起点に津和野まで1往復運転されています。このSLやまぐち号は臨時快速列車であるため青春18きっぷシーズンは青春18きっぷと座席指定券のみで乗車が可能です。ということで私も9月上旬に青春18きっぷで乗車することにしました。元々は快速列車の指定料金だったようですが、最近から快速列車であるものの料金だけ特急券と同じ料金形態に変わりました。世の中の値上げの風潮がここにも来ていますね。
新山口の出発は11時ちょっと前ということで青春18きっぷで博多からやってきても始発にする必要はありません。7時半過ぎに出れば間に合います。新幹線であれば9時台に博多を出れば余裕でSLに乗り込むことができるので、非常に丁度いい時間となっています。
私はSLが初乗車でしたので一体どんな乗り心地なのかと気になっていました。やはり客車なのでモーター音もディーゼル音も聞こえてこないのですが、それなのに列車が進んでいるというのが少し不思議でしたね。そしてやはり蒸気機関で動いているということもあり、スピードはそこまで出ません。山口の町並みをゆっくりえっちらおっちら進んでいきます。そして何より山口線は山越えをするので勾配もかなりきついものになっています。そんな区間でもスピードはかなりゆっくりなもののでしっかり上っていきました。
山口線の中でも勾配が最大になる区間が仁保駅から先の区間で、最大25パーミルの勾配を登っていく形になります。そのため途中の仁保駅で石炭の積み増しが行われます。旅客扱いもする駅で停車時間も長くなるので、石炭の詰込み作業を見ることができます。今では見られない光景なのでかなりの乗客が降りて先頭へと向かっていました。
勾配の多い山口線ですが、それだけでなくトンネルも多く普通の気動車であれば難なく通り抜けますが、SLはスピードが遅いことだけでなく煙を出すためにトンネル内で窓を開けられません。さらに排気口から煙が入ってくることを防ぐ必要もあるため空調も止められてしまいます。そのため今回のように夏のシーズンともなると車内が暑くなってしまいます。私もトンネル内に入ると少々汗ばんでしまいました。
11時前に新山口を出発したSLやまぐち号は13時過ぎの定刻通りに津和野に到着しました。普通列車でも2時間弱で走り切る区間を2時間ほどかけて走り抜けました。結構な長旅でしたが、なかなかに面白い乗車でした。津和野駅ではSL到着を待ち受けていた地元の方々に歓迎されて、お弁当やお土産などの販売も行われていました。SLから降りた乗客たちでかなりの賑わいを見せていましたが、私はさっさと駅を退散。町を散策することにしました。
ここ津和野はかなりの歴史のある街で知られており、山陰の小京都とも呼ばれています。特に駅から歩いて10分ほどのところにある石畳の道と昔の商業の地区に立ち並ぶ建物は風情を感じさせます。そして鯉が有名であり、路地にある用水路にはすごい大きな鯉が何匹も泳いでおり、暑い夏でもこれを見てると少し涼しい感じがしてきます。
そして、この街並みの中心となったのが山城の津和野城です。現在は城跡となっていますが、かつては津和野の街の中心的存在でした。せっかくなので私も山城に登ることに、山道ですが舗装されている部分もありスニーカーで十分歩けました。ちなみにこの山城に登るためのリフトもあり、歩くのがきつい人出も難なく登れます。山城に登ると津和野とその周辺の町並みが一望できます。そして、山城のふもとには太皷谷稲成神社と呼ばれる神社があります。ここは無くしたものがみつかるといういわれがあるそうです。かなり立派な神社であり、ここを訪れる人もまた多いと言います。
というわけでSL乗車と津和野の観光、いかがでしたでしょうか。久しぶりに旅という旅というか王道みたいなことしてますね笑個人的に山城ってこんなに面白いのかと思うところが多かったです。津和野城は百名城にも数えられており、ぜひおすすめスポットです。ではでは今回の旅はここまでとなります。結構長くなりましたが最後までご覧いただきありがとうございました!