おはようございます。
香椎線、前回の記事で書いたように現在全国のJRの路線の中で唯一両端の終着駅が他の鉄道路線と接続を持たない路線となってます。というわけで今日はその後半の旅を記事にしていきます。前半は香椎→西戸崎と乗車していきました。後半は宇美駅からスタートします。
この宇美駅こそが先ほど書いた、両端の終着駅で他路線と接続を持たない駅のうちのもう1つになります。しかし、この宇美駅いまでこそ他路線と接続を持ちませんが、昔は国鉄勝田線と呼ばれる路線が走っていました。この路線は博多駅から今の福北ゆたか線と同じルートで柚須駅まで進み、そこから分岐してこの宇美まで向かうルートでした。その勝田線は1985年に廃止されてしまいました。
廃止から40年近くたってることもあり、周辺にはその痕跡もかなり少なくなっているようです。駅だけを見るともう香椎線のみの駅という感じがします。駅前は広いロータリーになっており、この近くにある西鉄バスの「上宇美」というバス停はこの周辺の主要なバス停になっており、博多駅や天神周辺までの直通のバスも発着しています。
さて、この宇美駅から新たにBEC819系に乗車して香椎を目指します。さて、前回の記事でこの819系が地区電車であることを面白ポイントとして1つピックアップしましたが、今回の記事で取り上げるのは自動運転です。この香椎線、全線で自動運転が導入されているのです。そして、何より面白いのがこの路線非電化でワンマン運転で沿線に踏切などがあり、全線単線の路線なのです。
今回香椎線に導入されているATOによる自動運転もしくはそれに近い形態での運転は東京のメトロ副都心線や山手線で導入されえてたり実証実験が行われてたりしますが、こんなローカル線ではなか何見ないことです。福岡都市圏内の路線とはいえ、見た目は完全にローカル線ですからこれまた絶妙に面白いポイントでしょう。ちなみに、こちらの自動運転まだ本格導入というわけではなく、実証実験中らしいですがほぼ全列車が自動運転になってるので、ほぼ導入したといっても過言ではないでしょう。
さて最後に、この香椎線の南区間は駅名も面白いものが非常に多いのもポイントです。まずは九州独特の「原」という感じを「はる」もしくは「ばる」と呼ぶ駅。これはこれで記事になりそうなので深く今は突っ込まないですが、九州はなぜかこのような読み方が多くなっています。
「新原」や「長者原」などが「ばる」と読むかと思えば、「舞松原」は「ばら」と呼んだりするので訳が分かりませんね。そして、「伊賀」と突然三重県にやって来たかと思えば、「酒殿(さかど)」という難読駅名もやってきたりします。駅名を見てるだけでも十分に面白いですね。
さて、2回に分けてアップした香椎線の乗車記、この路線ならではのところがあまりにも多くて2回とも記事が長くなってしまいました。もちろん、駅や車両だけでなく沿線にも十分に訪れてみたいところは多くあります。香椎線は博多からも余裕で日帰りできる範囲なので、九州を訪れる際は少し乗ってみるのもいいのではないでしょうか。また、次の記事でお会いしましょ。