こんばんは。
浦賀や横須賀周辺といえば海軍関連の施設がその昔多くあったことから今でも海上保安庁に関する施設が多くあり、海の防衛拠点にもなっています。横須賀に観光に行くのであればそういった何ともいかつい施設が多いイメージです。一方で逗子周辺や葉山周辺となるともっと柔らかいイメージになってきます。
そのイメージの代表格はなんといっても京急が販売している「葉山女子旅きっぷ」が影響していることは間違いないと思います。緑いっぱいの自然が広がり、三浦半島の東京湾とは反対側、相模湾に面する海沿いは横須賀周辺の工場地帯などとは一変、広い砂浜と富士山が見える絶景が小旅行にはもってこいでありまさしくインスタ映えになりそうな観光スポットでもあります。
さて、そんな葉山方面へは京急の逗子線で向かいます。逗子線は金沢八景で分岐をし、三浦半島の付け根の部分を横断するように走りJR横須賀線の逗子付近にたどり着きます。横須賀線が横浜から横浜市の西部である戸塚や鎌倉市を経由してくるのに対し、京急は横浜市の南部からそのまま鎌倉を経由せずに逗子へ回り込むようになっています。
この逗子線の見どころはやはり三線軌条になっていることでしょうか。これは、金沢八景のやや北側にある総合車両製作所で製造された車両の授受線として京急逗子線が使われているためであり、総合車両製作所で製造された車両は牽引機関車によって逗子線を神武寺まで走り、神武寺のホームの横でしばらく留置された後、ここからJR横須賀線の逗子駅横につながる連絡線を通り甲種輸送されていきます。(もちろん京急の車両や京急に直通する都営や京成の車両の場合は京急の線路を使って各線の基地まで自走するのが通常です)
京急の線路幅が標準機の1,435mmであるのに対し、JRなどの線路幅が1,067mmの狭軌であるためにこの狭軌の路線向けの車両を製造し輸送する際はその線路幅のの線路を移走らせないと陸送しなければいけなくなります。というわけで本来標準機の京急の線路の一部を狭軌の車両も走れるようにレールが3本並んでいるのです。2枚目の都営5500形が写っている線路を見てもらうとレールが3本あるのがわかると思います。
金沢八景からたった3駅で到着する逗子・葉山駅、JRの逗子駅からは歩いてたった5分程度の距離にあります。というのも、現在でこそこの駅名に葉山が入っていますが2年前までは新逗子駅だったことは有名ではないでしょうか。観光地PRのため葉山を入れた駅名になったことで何とも少しおしゃれな駅名になっています。ちなみにここから葉山までは歩くにはかなりの距離があり、バスなどを乗る必要があります。
京急の横浜以南の分岐する路線はこれにて完乗してこととなります。残りは元祖京急である大師線と空港アクセスの空港線、そしてまだ乗り切れていない品川~泉岳寺の1駅となります。そういえば、今回訪れた逗子葉山駅から出ている電車はほぼ終日にわたってエアポート急行の羽田空港行きとなっています。全然空港と関係のないエリアな気がしますが、やって来る電車が9割空港行きというのも面白いものですね。そういえば横須賀線の方には成田空港行きがやって来るので、何気に空港アクセスは抜群の地域なのですね笑笑