こんばんは。
相鉄の8000系は私のブログでもたびたび色々なことを話題にしていましたが、今回は少しマニアックなネタです。それは8708×10の話題、8708×10といえば前期車っぽいと思わせてほぼ後期車と同じ処遇を受けている編成で、相鉄ファンの間では中途半端な編成とも認識されています。その一番の要因としては外観、特に行き先表示機が前期車と同じフルカラー(登場時は幕式)でありながらも、足回りは後期車と同じ更新を受けているということでしょう。現在は8709×10以降と同じ日立IGBT-VVVFになっており、一応YNB対象編成になっています。
そんな8708×10のネタで本日注目するのは先ほど書いた行き先表示機のところ。現在は8000系の前期車と同じようにフルカラーLEDとなっています。しかしよく見ると幕式時代の名残が色濃く残っています。
相鉄の幕式は8000系と9000系では種別と行き先が別れたどこぞの近鉄や東急っぽいものでした。実際につい最近(といっても半年前ですが)まで残っていた9701×10がその形態でした。8000系の前期車も同じようなものでしたが、リニューアルなどとともにフルカラーLEDのものに交換されました。しかし、この幕の交換のタイミングが8708×10のみほかの残存8000系前期車と異なり、かつての赤い塗装から新塗装(現在の青と白とオレンジ)に変更されてしばらくしてから交換されたのです。そのために幕時代の名残が結構色濃く残っており、汚れも相まってかつて種別用の幕の窓の跡が結構はっきり見て取れます。
このように幕の交換より現行塗装になったのが先で、交換の跡が経っきり見て取れる編成は8703×10でも見られました。8703×10が引退した今は8708×10のみですが、ほかにも9000系で9702×10が幕時代からそのままYNBになったということもあり、光の具合などで少しばかり幕時代の名残がみられるはずです。すごい細かいネタではありますが、8000系に乗車したときはぜひ見てみてください。