こんにちは。
私鉄の全線走破旅で何気に厄介なのが支線、そして路線区間が短いところは正直強い見どころがないと結構行ってすぐ帰ってということの繰り返しになってしまいます。というわけで今回も案の定そんな感じに…笑
今回乗車するのは阪急宝塚線の石橋阪大前駅から分岐する箕面線と阪急神戸線の夙川から分岐する甲陽線そして阪急宝塚線の塚口から分岐する伊丹線です。どの路線も駅数が非常に少なくいかにも支線という感じですが、住宅地を走る影響で大阪や神戸方面への通勤通学の利用者が多い路線です。実際乗車したのは平日でしたがともに夕方のラッシュから夜21時過ぎにかけてで帰宅客でそれなりに混んでいた印象です。
まず乗車するのは阪急箕面線、宝塚線の石橋阪大前駅から乗り換えです。どうもパソコンの予測変換で出てこないなと思ったら2019年に石橋駅から名称変更したばかりだそうです。駅のホーム自体はY字のように分岐しており、宝塚線のホームが対向式2面2線のホームで梅田方面のホームに突き刺さるような形で箕面線のホームがあります。なので梅田方面から箕面線に乗り換える際は階段を使う必要がありますが、箕面線から梅田方面へは上下移動はなくそのままホームを直進すれば梅田方面の電車に乗れるようになっています。
終点の箕面駅は箕面山のふもとに位置しているようで、駅を出ると観光地でもある箕面温泉や箕面公園へのアクセスが整備されているようです。今回は時間もなく行けなかったのですがコロナも落ち着いたころにここら辺の温泉に浸かってみるのもいいかもしれませんね。また山のふもとまで宅地開発がなされているようで4両編成での運転ですがそれなりの沿線利用者がいます。朝には減少傾向にはあるようですが梅田までの直通電車が設定されているので利便性は高そうです。
お次は神戸線の塚口から分岐する伊丹線です。箕面線に同じく駅数も4駅と少ないながらに大阪からのアクセスもいい兵庫県伊丹市へのアクセス路線にもなっていることからそこそこの利用者があります。阪急の支線といえばなんといっても幕式の行き先表示機が「○○-○○」と運転区間固定の表示なのがそれらしさを感じますよね笑
そして今回の記事で最後になるのは甲陽線です。この甲陽線も駅数が少なく基本的に運転区間は定まっているので幕式表示機も固定されています。今回の記事で最初に取り上げた箕面線は石橋阪大前から宝塚線に直通し梅田まで走る電車が設定されていますが、先ほどの伊丹線と今回の甲陽線は神戸線に直通する列車はなくすべて線内折り返しの列車のみになっています。また阪急では数少ないワンマン運転をしている路線であることも特徴です。
最後の写真がすごいぼけてしまっているのはご愛嬌ということで…笑
終点の甲陽園という駅名は何かそういった施設でもあるのかと思ったら周辺の高級住宅地のことを指す名であるようで、さすが阪急のお上品さが感じられます。とはいえ現在はそこそこに宅地開発が進んでいるようで利用者もそこまで上級身分の人ばかりというわけでもなく通勤通学の利用者が多いです。
ちなみに甲陽園駅の隣は苦楽園駅という駅があるのですがこの苦楽園も甲陽園同様高級住宅街を指す言葉らしいです。それにしてもそんな高級住宅街を指す言葉に「苦」という言葉を使った理由はいかほどに???という感じですね。また今ではそう思う人もいないんでしょうけど「苦楽」という対になる言葉で地名を表しているあたりに身分差別を意識させてしまうのですが私だけでしょうか・・・なかなかに興味深い駅名たちばかりなので明るい時間にやってきて駅周辺を散策してみたいですね。
さてようやく支線も残るは今津線のみ。今津線はなんといっても有川浩の小説「阪急電車」の舞台になったことでも知られる路線です。私も読んだことがあり、人間味あふれるストーリーに惹かれた覚えがあるのですが、すっかり内容を忘れてしまっておりまして…笑できるだけ読んで面白い記事にしようとは思うのでお暇があればぜひご覧ください。