おはようございます。
関東では当たり前になっている地下鉄と郊外私鉄の相互直通運転、関西では関東ほど盛んではないのは有名な話ですが、なかなか相互直通運転が目立たないですね。その相互直通運転を行っている1つが今回の記事のメインとなる阪急千里線と大阪メトロ堺筋線です。阪急千里線は阪急京都線の支線のような感じの立ち位置ですが地下鉄と直通している点と南千里駅から北千里駅にかけてがいわゆる「千里ニュータウン」の一角を貫いていることから通勤通学の需要も高い路線です。
京都線との分岐点である淡路駅は平面クロスの駅で10分に1回程度千里線と京都線の電車が接続を取るので結構頻繁に電車が複雑に入線・出発していく光景がみられるかと思います。現在は淡路駅周辺で高架化工事が行われており将来的には平面交差をなくしダイヤのボトルネックとなっている部分が解消される見込みです。調べたところによると2層構造の高架駅となるようで京急蒲田のような要塞ができるみたいでちょっと楽しみですね。
大阪梅田方面へ発車した大阪メトロ直通の天下茶屋行きは京都線から左側へ分岐をして京都線より東側を南下していきます。柴島~天神橋筋六丁目間で淀川を渡り大阪の市街地へと向かっていきます。そのまま地下へ潜っていきます。阪急と大阪メトロの堺駅となっている天神橋筋六丁目駅はターミナルという様子はなく完全にスルー運転されている駅になっています。
完全にメトロの駅ですがここまでは阪急の路線ですので阪急のフリー切符でやってきてそのまま折り返します。ここまでは大阪メトロの車両で、ここから乗車したのは阪急車でした。
千里ニュータウンは1960年代に整備が始まった街、すでに50年経っており住人の高齢化やマンションやインフラ設備などの老朽化が進むなどの問題点が多くなりつつありますが、それでもしっかり整備された町ということで駅前を走る道路や周辺の集合住宅は整然としています。
千里ニュータウンは1960年代の新興住宅地としても知られていますが、1970年に開催された大阪万博の会場からも近いということで万博開催中は山田駅~北千里駅間に万国博西口駅という臨時駅が設置されていました。そして次に行われる大阪万博は1970年に開催されたときとは違い臨海部が会場になる予定なのでこの千里線が万博輸送の要になるということはなさそうですが、最初の大阪万博の地ということで再注目される可能性も十分にありそうです。また千里ニュータウンの方も高齢化や老朽化など多くの問題を抱えており、今後この街を維持していくためにどうしていくのか、という点で注目される地でもあるのでいろんな視点で興味深い土地を走る阪急千里線でした。
さて次回は阪急神戸線と宝塚線の支線に乗車し、最終回で小説の「阪急電車」でおなじみの路線に乗車していきたいと思います!