おはようございます。
今回の記事でようやく阪急の全線走破の達成です。関東五大私鉄ということで本線系統から支線まで1日で乗車しきるのは大変でした。今回最後に乗車するのは宝塚線と接続する宝塚から神戸線との合流地点である西宮北口を通り、阪神との接続点である今津まで走る今津線です。西宮北口を境に運転系統が分断されているため今津北線や今津南線と呼ばれることもあるそうです。
今回は宝塚から乗車したのでまず今津北線に乗車していきます。宝塚から西宮北口間の今津北線は有川浩さんの小説「阪急電車」の舞台になった路線としても有名かと思います。この記事書くまでに読めればと旅しているときに思ったのですが、忙しかったり失念していたりで一度読んだことはあるもののストーリーをすっかり忘れてしまった状態で書いています笑
小説「阪急電車」は西宮北口~宝塚間の各駅を1駅1駅をテーマに往復でソロぞれ短編を組んでおり、沿線利用者のヒューマンストーリーを描いています。読み始めると結構のめりこんでしまった記憶があるのでまた呼んでみたいと思います。実際に今津線沿線は住宅街が広がっており、沿線住民の足として活躍しながらその車内と駅で様々なストーリーは展開していると思われます。
そしてこの今津線、先述のように何気に読みにくい駅名が多いことも特徴です。「小林」と書かれていたら「こばやし」と読みがちですが「おばやし」が正しい読み方です。「仁川」もどこか韓国の地名ではなく「にかわ」と読みます。小説のおかげでそういった面白い駅名の認知度も上がったのではないでしょうか。当時はかなり注目されたような気がします。
さてさて小説で聞いたことのある駅名を眺めつつ電車は終点の西宮北口駅に到着。今津線はこの先海沿いを走る阪神との接続点、そして路線名になっている今津まで続くのですが線路自体はつながっていません。宝塚~西宮北口間の今津北線は神戸線の北側にホームがあり、西宮北口~今津間の南線は神戸線を挟んで南側にホームがあるので今津線を乗り通すには西宮北口で神戸線のホーム上の高架を歩いていく必要があります。かつては平面交差したのですが、もちろんダイヤ上のネックにもなるので高架化されそのタイミングで南線と北線で分断されてしまいました。
西宮北口から今津駅の南線は西宮北口-阪神国道-今津の3駅だけで甲陽線とともに阪神で唯一ワンマン運転を行っている区間です。そして間の「阪神国道」は阪急なのにお隣を走る「阪神」の名がつく不思議な駅名ですが、阪急阪神グループとなった今ではそこまで不思議ではないかも…ちなみにこの阪神国道は下を通る国道2号線の通称であり地元民もすっかりその名で馴染んでいるようなのですぐにわかる駅名ですね。ちなみに駅名に「国道」と付くのはこことJR東日本鶴見線の「国道駅」のみなのですが、やはり道路名が駅名になっている鉄道というのは違和感が多いものです。
さて終点の今津駅に到着、すっかり日が沈んだタイミングでしたので阪神電車への乗り換えはせず、来た電車で引き返すということをしました。さてこれにて阪急電車は全区間走破したことになります。歴史のある鉄道会社ということもあるので、ただ乗り通すだけではもったいないところも多いはずです。もっといろいろな楽しみ方があると思うので次回は別の視点で楽しめるように阪急電車にお邪魔したいと思います。私鉄全線走破旅の阪急編、最終回までご覧いただきありがとうございました!