おはようございます。
本日は東海道新幹線をいつもとは違う観点から見ていきたいと思います。鉄道ファンの方なら東海道新幹線に乗って楽しむものといえばやはり車窓という方が多いでしょう。一方で鉄道に興味もなく移動手段としてのみで利用している方も、席に着くと読書するなりスマホをするなり仕事をする人が多いと思います。
とはいうものの、新幹線に乗車したら必ず目に入るものがあるでしょう。それが車両の両端のデッキとのドア上部にあるスクロール式のLED表示です。ここではこれまで様々なニュースをはじめとする多くの情報が流れてきました。本を読んでいたり車窓を楽しんでいたりしてもふと目を上げるとこのテロップが目に入ってくるでしょう。
この何気ないLEDスクロールですが、皆さんはどう感じていますか?私は特にニュースが気になっていました。もちろん普段テレビなどでも情報を得ますけど、こんな新幹線の細長い文字しか流れないところでしかも短文でどのようにニュースを伝えるのか見ていて楽しかったものです。しかし、残念ながらこのLEDスクロールで流れるもののうち、いわゆるニュースは本日をもって終了となります。
これは最近JR東海から発表されたものですが、最近ではほとんどの乗客がスマホを所持しており大概の情報をスマホから入手できるということで、需要が低くなったことからサービスを終了するらしいです。何気ない1コマでしたが、やはりあのニュースは新幹線の乗車を楽しみにする1つの要素になっていた気がするので寂しいです。
これまで東海道新幹線の車内で流れていたニュースは主に「朝日新聞ニュース」、「毎日新聞ニュース」、「日経ニュース」、「読売新聞ニュース」、「中日新聞ニュース」の5つの新聞社から発表されるニュースで政治や経済を中心に様々な社会に流れるニュースを流してきました。
多くのニュースがかなり最新のもので、スマホの情報には劣るものの、ここまでネットが発展していない時代にはとても貴重な情報源だったのではないでしょうか?また東海道新幹線は東京・名古屋・新大阪を結びビジネスマンも多く利用していることから、スマホが普及する前はニュースの需要もかなり大きかったのではないでしょうか?ここで流れるニュースはただ社会的なものばかりでなく、野球速報や天気予報なども流れていました。これらも基本的に新聞社からの情報でしたのでサービスが終了しそうです。まあ情報そのもの自体はスマホで簡単に検索できるんですけどね…
さてこれまでは今日で終わるニュースのサービスについてみてきましたが、このLEDスクロールの使い方は通勤電車のLCDのように広告から運行情報まで様々です。そして運の悪いことに私が名古屋から乗車していたのぞみは小田原で手前で急に減速…そのまま停車してしまいました。次に車内放送で流れてきたのは「東京から品川で走行中の車両に支障物が引っ掛かった」という案内。この日は風が強かったので東海道新幹線以外もダイヤ乱れが発生しました。というわけで停車後しばらくすると東海道新幹線運転見合わせの情報がテロップで流れてきました。
貴重な資料が得られたと思いますが、小田原で30分ほど停車し無事に発車しました。ちなみに小田原では三島あたりで抜かしたと思われる後続のこだまが隣のホームのある線路に入線。ドアを開けて客扱いをしたために、下手をすればこだまに乗っていた方が東海道線沿線(小田原から平塚あたり?)であれば早く着いたんじゃないかと思ってしまいます笑
ご丁寧に遅れの原因をしっかり流していました。ちなみに車内は大きな混乱もなく乗車したのぞみ号は28分遅れで新横浜に到着しました。ちなみに東海道新幹線はJR東海ですので基本的に新横浜や東京付近のJR東日本の路線が遅れていてもテロップでは流しません。車掌の肉声案内はあるかもですが…ちなみに名古屋近辺のJR東海の路線が遅れていた場合には流れるはずです。
さて、今日でニュースのサービスが終了するわけですが今後はこのLEDをどのように使っていくのでしょう。おそらく新しいものは増えずに現状のものからニュースだけが抜けた形になるでしょう。まずは通過駅の案内です。東海道新幹線で特に一番本数の多いのぞみ号は長時間乗車になり、停車駅の間がかなり開いているのでテロップで現在の通過駅を流して乗客にどの付近を走行中か伝えています。そしてもう1つが広告として利用されています。もちろん自社のサービスの宣伝も多いですが、沿線を中心とした企業の広告も文字だけですが流れており有効活用されています。今後はこれだけになってしまうんでしょうね…寂しいですがネットを中心とした情報社会ですのでこればかりはどうしようもありません。