こんばんは。
東京、名古屋、大阪、そして山陽新幹線で広島、博多へと日本の大動脈となっている東海道新幹線。最近ではコロナの影響で利用客減少のダメージを受けていますが、のぞみ12本ダイヤという画期的なダイヤが組まれ、その技術の進化は世界が注目するものでもあります。本日はそんな東海道新幹線の中でも鉄道ファン御用達(?)、そして変わり種の「ひかり533号」に乗ってきたことを記事にしていきます。
この「ひかり533号」は東海道新幹線の下り列車の始発となっており、1日に1本しかない新横浜始発の列車です。まあそれだけでも十分に変わり種ではあるのですが、始発ということもあり停車駅が変則的で、かつ新神戸までのぞみに抜かれないということです。
ここで東海道新幹線の「ひかり」という種別について簡単に説明します。東海道新幹線には「こだま」、「ひかり」、「のぞみ」の3つの種別があることは鉄道に詳しくない人でも多くが知っていることでしょう。そして一番速達系統なのが「のぞみ」、二番目が「ひかり」、そして新幹線の中でも各駅停車タイプが「こだま」です。日中のダイヤはのぞみがメインでひかりは毎時2本程度の運行のみとなっています。その「ひかり」は主に東京~名古屋速達タイプの列車と、名古屋~新大阪速達タイプの列車が存在します。
・東京~名古屋速達タイプ:東京、品川、新横浜、小田原or豊橋、名古屋~新大阪各駅
・名古屋~新大阪速達タイプ:東京、品川、新横浜、(一部熱海)、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪~終点まで各駅
基本的には上記のタイプに分けられます。しかし、ひかり533号は新横浜を出た後、小田原と静岡に停車し、名古屋、京都、新大阪、新神戸、西明石、姫路、岡山、福山、終点広島と2つのタイプを足して2で割ったような停車駅をしています。早朝ならではの需要をうまく拾うための停車駅パターンなのでしょうが、やはり特徴的なひかりと言えます。今回はこの「ひかり533号」に乗車してきた模様を記事にします。
「ひかり533号」は新横浜を6時ちょうどに発車する一番列車、関東から名古屋大阪へ向かう最初の新幹線となります。ちなみに、この「ひかり533号」の後ろにはすぐに品川始発の「のぞみ79号」と東京始発の「のぞみ1号」が立て続けに走っていますが、何といってもこの「ひかり533号」は新神戸まで後ろののぞみに一切抜かれることなく、逃げ切ります。ちなみに静岡に停まるこの列車ですが、静岡県に停車するひかりの中で唯一関西までのぞみに抜かれず先着となるひかりなのではないでしょうか。
朝一番の列車ということもあって、遠出をしようとする人も多いようで新幹線自体の乗車率はとても高いわけではないが新横浜駅で横浜線から新幹線に乗り換える人はたくさんいます。(というか過半数は後ろののぞみに乗る人たちのような気もしますが…)
さて、この朝一番の列車ですが東京や品川からでは乗れない列車で、かつ種別が「ひかり」ということもあって自由席が1号車から5号車までの設定となり、無理に指定席を買うほどでもないというのが一番のメリットです。朝は早いですが、新横浜始発なので余裕をもって到着できるのであれば下手に後ろののぞみなんか乗らずにこの「ひかり533号」に乗るべきでしょう。
私自身この朝一番の列車に乗るのは二度目ですが、晴れた状態で乗車したのは初めてでした。朝日を浴びる富士山がみれたのは大変に良かったです。早起きをした甲斐があります。もちろん朝早くから新幹線に乗って出かける人はサラリーマンやよっぽどの旅好きといった人たちになるので、子供連れのファミリー層は少なく大人しい車内でゆったりとした朝を楽しめます。私も朝ご飯をのんびりといただきました。ちなみ、小田原から乗車してくる人は少ないですが、静岡から乗車してくる人はちょっとばかりいます。とはいえ自由席は2列シートの場合片方の席を荷物置き場に使えるぐらいの混雑でもあるので、やはりまだまだ多くの人は寝ている時間なのでしょう笑
名古屋の到着は7時半前、名古屋観光の場合到着が早すぎるぐらいです笑それだけ新幹線がスピードアップしているということでしょう。新大阪には8時過ぎに到着するので大阪観光も思う存分することができます。日帰り旅行の差異なんかは頑張って早起きして乗りたい列車かと思います。私も以前に乗車したときは近鉄のフリーパスを持っており、この時間に着くと何とか名古屋7:30発の特急もしくは7:31発の急行に乗れるので大変に面白いです。
始発列車とはいえ後ろに10分間隔ぐらいでのぞみが走っているので名古屋や新大阪の到着は大きな差はないため、ちょっとだけ出発時間を遅らせてのぞみに乗っても時間的には大きな差がなくこだわりが無ければのぞみでも全然いいでしょう。実際に品川などからとなると東海道線などを使ってもひかり533号への乗車は大変なため品川始発の変わったのぞみに乗った方がいいかもしれませんね。ぜひ乗る機会があれば新幹線の始発列車に乗車してみてください。