おはようございます。
東横線系統の直通運用に関しては昨春に相鉄が加わりより複雑になったことは皆さんご承知の通り。直通形態が複雑になれば車両のやりくりもそれは大変なことになるわけで、ある程度融通が利くようにしておけば多少運用が乱れたとしてもそこまで苦労せずに元に戻せます。また車両の規格なども直通先と事前に打ち合わせや車両のモデルを取り込むことによって整備などもシンプルになります。しかし、複雑になるにもかかわらずそんなことはせずにいる車両があります。
それが、今回取り上げる副都心線や有楽町線を走る10000系と17000系です。今回のこれらの車両が絡む直通運転系統の運用では東京メトロの車両と東急の車両が直通先全てで運転が可能でした。(定期運用があるかどうかは別にして、、、)しかし、相鉄が加わったことによってすべての直通先を走ることが可能なのは東急車のみとなってしまいました。メトロ車が相鉄に直通できないことによってより車両の制限が出てしまいました。しかし、制限があることがかえってメトロ車を直通先、特に東急東横線への運用を増加させることになりました。
元々全部の直通先に直通できたメトロ車ということもあって、運用範囲は非常に広かったです。日中は有楽町線中心に10両編成は運用されており、朝夕のラッシュ時は10両編成という輸送力を生かすため本来8両編成が多く活躍する副都心線系統に繰り出すという運用がこれまでも組まれていました。そのため、朝夕を中心に東横線へやって来る10両の通勤特急や急行は半数ほどがメトロ車なんてこともありました。しかし、今は朝夕に限らず東横線へ東急車が相鉄直通に割かれた分、メトロ車が東急直通の運用により多く割り当てられるようになりました。制限があるのに直通どんどん白というのはおかしな話でもありますが、ある程度万能だったがゆえにこうなってしまっていますね。しばらくはこのままの状況が続きそうです。ないとは思いますが、今後メトロ車が相鉄直通対応なんかがされたときにはまた大きな動きがありそうですね。