こんばんは。
西鉄福岡から今回は西鉄の特急電車に乗車して西鉄の本線である天神大牟田線を一気に南下していきたいと思います。今回乗車するのは5000形の特急電車。西鉄の特急といえば3ドアクロスシート車である3000形のイメージですが、今回やって来たのは5000形。個人的には十分に当たりの車両なのでいきなりイレギュラーが当たって興奮気味で乗車していきます。
西鉄の特急の停車駅を先にあげておくと、西鉄福岡を出ると薬院・大橋・二日市・久留米・花畑・大善寺・柳川・新栄町・大牟田と停まっていきます。並走するJRと比べても駅数の多い西鉄ですが、それでもJRの快速列車よりも停車駅が少なく大牟田まで約1時間で結ぶので、かなり停車駅を絞って速達性を重視しているのがよくわかります。
薬院駅を出るとしばらくは町中の高架区間をそこそこのスピードで飛ばしていきます。西鉄福岡基準で見ると、特急・急行の優等列車と普通列車が5分間隔に出発しており、上下線ともにほぼ終日にわたって優等列車が薬院の次に停まる大橋で緩急接続が行われています。
大橋駅を出て次の井尻を通過すると昨年の夏に高架化された区間へと入っていきます。この区間は昨年の8月下旬に上下線ともに同時に高架化されたということもあり、線路は上下線ともに非常にきれいな状態でした。個人的にはどことなく近鉄奈良線の東花園~若江岩田あたりを彷彿とさせる区間でした。急行だとこの新しい高架区間で春日原と下大利に停まりますが、特急はすっ飛ばして二日市までノンストップとなります。
二日市では題材府天満宮へのアクセスである太宰府線と分岐しています。特急はココを出るとさらに久留米まで無停車となります。実に15分間かなりのスピードで飛ばしていきます。この間に車両基地のある筑紫や福岡県中部の中心である小郡、そして甘木線への分岐点である宮の陣をすべて通過してしまいます。二日市以遠では本数もちょっとずつ減っていくため、特急も先行列車に詰まることがあまりありません。そして風景も田園風景が広がるようになり、広々した風景をかっ飛ばしていく光景は非常にすがすがしいです。
西鉄久留米を出ると次は花畑駅。すごいおしゃれな名前ですが駅舎は非常に都会的で、とてもじゃないですけど駅舎からは「花畑」という駅名を連想できないような雰囲気です。そしてこの先からは一部複線もあるものの単線区間になります。大手私鉄の本線系統で単線区間があるのはかなり珍しいような気がします。私が知る限りでは京急、西武、東武、名鉄ぐらいでしょうか。しかし、その中でも西鉄の単線区間は単線にもかかわらず特急列車が平気で100km/h出して飛ばすとことでしょうか。家々が迫る中でも単線区間をかっ飛ばすのは非常に迫力があります。
西鉄福岡から約50分程度で福岡県南部の観光地である柳川に到着します。この柳川は川下りなどが非常に有名で、初夏から夏にかけては特に観光客が多いシーズンとなります。昨年は行けなかったので今年はこの柳川の観光もぜひしてみたいですね。ちなみにここら辺を走る列車は西鉄福岡からの特急(平日は急行)が30分間隔に1本と、甘木線へ直通するワンマンの普通列車が同じく30分間隔に1本となっており、いかにも都心から離れたローカルチックなダイヤになっています。
柳川を過ぎてしばらく走るとJRの鹿児島本線との並走区間になってきます。福岡の中心部こそ駅が博多と天神と離れていますが、福岡中心部から二日市、久留米、大牟田と長い区間で見るとバイパス路線でありながら並行競合路線でもある両線ですが、実は完全に並走する区間はこの大牟田付近の末端区間しかないのと、両線が同じ駅に乗り入れるのも西鉄の終点大牟田駅のみというのが少し興味深いところです。
JRの場合ですとこの大牟田方面まで走ってくる列車は鳥栖や久留米あたりで大半が系統分断されていますが、西鉄はこの特急列車が毎時2本走っており、料金も西鉄の方が安かったりするので利便性は西鉄の方が高そうです。西鉄福岡(天神)からは約1時間で到着、案外あっという間に到着するものです。
ということで大牟田に到着したところで今回はここまでとします。次回は残された支線である甘木線に乗っていきたいと思います。また次回も見ていただけると嬉しいです!よろしくお願いします!