おはようございます。
今年度より本格的に増備が始まることになっている相鉄の20000系。この形式は2年前の2018年に将来計画されている相鉄と東急の直通に合わせて東急の車両規格に合わせて製造された車両です。
2018年に導入されたのは試験的な意味もあり1編のみでした。というのも東急の仕様に合わせるために従来の相鉄車とは異なることが多々あったようで乗務員の習熟訓練も必要とのことでJR直通用の12000系よりも一足先にデビューしました。
今日はそんな20000系の車内を見ていこうと思います。
20000系は現在相鉄が進めているブランド力アッププロジェクトの1つであるヨコハマネイビーブルーの車両として新造された最初の形式となっています。20000系デビュー時にはすでに既存の9000系が更新してネイビーになっていたため、内装の基本的なデザインは9000系の更新車と似たような感じです。
相鉄としては久しぶりに日立製作所製の車両であり、これまで日立が製造してきた西武や東武の車両と同じくA-Trainの構造を採用しているため、ところどころにそれらしさが感じられます。(個人的にドアの形状を見ると東武や西武で見たことあるやつだと感じました。)
相鉄の車体規格よりも東急の車体規格の方が狭いため、東急に合わせたわけですがそのために車両が従来の相鉄車よりもずいぶん細身に感じます。特に全体的に縦のデザインが床に対して垂直になっているのでより細身に感じるのかもしれません。
優先座席は当初の9000系の更新では青系統のモケットでしたが20000系ではワインレッドのようなものが導入され、その後に更新された9000系も20000系と同じ仕様になっています。
また20000系とその後導入された12000系では優先座席とは別に短区間の着席でちょこっと座ってすぐ立てるようなデザインになっている座面の浅い座席も用意されているのが特徴で、その座席部分には網棚が設置されていません。(斬新座考えだったんでしょうけど、それがゆえに誤って網棚に荷物を置こうとしてしまう乗客が多かったのか今ではそれを防ぐためのプレートが設置されています。)
20000系の第1編成である20101×10のドア上には20インチというこれまであまり見られなかった大型の旅客案内用の液晶ディスプレイが設置されています。20インチは非常に大きいですが、果たしてこれが増備編成にも採用されるかは不明です。
また車両内の通路上にも液晶ディスプレイが設置されています。こちらは主に広告などが中心となっています。つり革も9000系で採用され、グッドデザイン賞も受賞したものが、相鉄らしく数多く設置されています。(残念ながらそうにゃんのつり革は設置されていません…)
あくまで試験的に導入された20101×10であり、増備編成では多少のマイナーチェンジが考えられているとのことなので今日取り上げた車内とはちょっと違う20000系が増備されることになるかもしれませんが、今後の相鉄を担っていく車両として私は12000系よりも20000系の方が好きなので期待しています。