こんばんは。ご無沙汰です。引っ越し関連でドタバタしておりました…
ようやくダイヤ改正のネタを当ブログでも取り上げることになります。その一発目は相鉄線の運用について、非常に細かいネタになるかとは思いますが、マニアからすれば気になって仕方のないところであります。相鉄では10両編成と8両編成が在籍しており、ホーム延長などの面では別に10両と8両を共通運用にしても全く問題ないのですが、やはり輸送力の面などから8両編成は10両編成と別れた運用が組まれています。そして2019年にJRとの相互直通運転を始めてからは直通線用の運用が設けられるようになりました。
まず10両編成の運用にはこれまで「41運行」~「69運行」(下1桁が「0」は除く)の番号の合計27運用(平日)が割り振られ、8両編成の運用には「11運行」~「15運行」(こちらも平日)の番号の5運用が割り振られていました。これらを各「1群」「4群」などと相鉄ファンの人たちは呼び合っています。2019年の改正では8両編成が「1群」、本線運用の10両編成の運用が「4群」・「5群」・「6群」、JR直通用の相鉄車運用が「7群」、JR直通用のJR車運用が「8群」と「9群」となっていました。
そして今回の改正で新たに「2群」の運用が登場しました。登場したとはいってもこの「2群」の運用はかつて存在していたもので、事実上の復活といった方が正しいと思います。とはいえ、JR直通の運用も大きな変化はなく、本線系統の運用も車両の更新こそ進んでいるものの特段の変化はない状態、、、
いったいここにきてなぜ「2群」が登場したのでしょうか?
というのは、今回の改正で8両編成の運用が大幅に増加しました。8両編成はかつて7000系の軍団がいたときに所定9運用で回されており、2018年改正のダイヤでは「11運行」から「19運行」まで存在しました。しかし、2019年のJR直通の開始のタイミングで7000系列は全廃となり、8両編成は10000系の5編成のみの体制になったので運用数も5運用に削減されました。それが、今回の改正で8両編成の運用が2018年次と同じ9運用に戻りました。この8両編成の運用増加は今後増えると思われる20000系の8両編成に対応するものと思われます。
20000系は今後予定されている東急との相互直通向けに製造されており、今年度に増備分60両6編成すべてが出揃い10両編成の製造はとりあえず完了し、いよいよ8両編成の増備が始まろうとしています。とはいえ、東急の直通開始はまだ3年後ということで8両編成の20000系を作ったはいいものの運用はまだ本線のみになってしまうという状態になります。そのために、8両編成の運用が再度増加することになりました。
ではここでなぜかつて存在していた「16運行」~「19運行」が復活するのではなく、「21運行」~「24運行」の2群運用が登場したのか?
それはやはり3年後の東急直通を見据えてではないでしょうか。現在のJRとの直通運転には10慮編成のみが使用されていますが、今後行われる東急直通には8両編成も使われる、というか8両編成がメインになってくると予想しています。また、現在8両編成のメインとなっている10000系はまだ製造から20年で順次更新が行われているため東急直通開通後も本線系統で使われることは間違いないでしょう。
そうなると、東急との直通運転開始後に10両編成の本線系統とJR直通用のように運用を分ける必要があります。そのため、今回新たに「2群」という運用を復活させ、将来的な本線系統の8両編成の運用と東急直通用の8両編成の運用を区別する狙いがあるのではないかと思います。
そのため、今後20000系の8両編成が登場すれば順次20000系の8両編成が「2群」の運用に充当されていくのではないかと予想しています。ただ現在のところは2群も本線系統の運用になっているので10000系の8両編成が充当することも可能です。現在は20000系の8両編成がまだ製造されておらず、10000系が1群ばかりに充てられているため2群の運用は10両編成の8000系や9000系が代走している状況です。20000系の新たな増備編成が到着したタイミングでさらに運用に変化が見えるのかは要注目です。