こんばんは。
東急田園都市線は昨年より新型車両2020系を導入しており、順次田園都市線を走っていた旧型車両を置き換えています。といっても先に置き換えた車両は東武に乗り入れできない運用制約のあった2000系や8590系でしたけど…2020系は2018年の3月にまず3編成が導入されました。この3編成は同月に行われたダイヤ改正の増発用となっており、4編成目以降が本格的な置き換え用編成となりました。
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さてその2020系ですが運行開始から1年半が経ち順調に導入が進んでいる…かというとそうではなくさっそく東急らしい迷列車になりつつあります。まず大井町線にQシート導入によってそれに伴う編成組み換えがすでに2126Fと2127Fで行われており、また2130F以降はかつて5000系で6ドア車が組み込まれていた4,5,8号車が座席定員を少なくし立ちスペースを拡大した車両にマイナー変更されています。
現在では2131Fまでが運用についていますが、実はこれ当初の予定よりかなり遅れを取っていると思われるのです。というのも今年度の冒頭に発表された東急の計画では2019年度に6編成投入される予定とされています。2017年度に3編成、2018年度に6編成、2019年度に6編成とされており今年度末には計15編成が出揃う予定です。しかし、今年度搬入されたのは2130Fと2131Fの2編成のみ。
一応来月に新津からの甲種回送の予定はあるそうですが、それでも今年度分は3編成目となる2132F。残り2月と3月の2か月で3編成立て続けに出てくるのでしょうか…?私個人の意見としてはそんなことができるかどうか怪しいだろうなと目論んでいます。
さて、ここで東急が当初今年度6編成導入と宣言したのに、なぜにこうなってしまったのか…。2020系を製造しているのは総合車両製作所ですが、新津と横浜の2か所で車両の政策を行っていますが、現在製造しているのが東急、JR東日本、京急、相鉄と大忙し。車両の製造が追い付かないのはわかるのですが、車両という大きなものを作るのですからそれなりにきちんと計画を立てられているはずです。今回東急の製造が遅れているのが東急側に原因があったのか、それとも総合車両製作所側に問題があったのかは何とも言えませんが、両者の連携がうまくいかずにこのまま製造が遅れてしまうのではないかと不安です。
8500系の置き換えはかつて現在走っている5000系で行う予定でしたが、その時は日本航空の倒産などによる経営悪化で結局5000系が予定の半分程度しか作られず、今まで残ってしまったという経緯があるだけに今回の2020系の製造遅れがかつての5000系の時のような二の舞になるのではないかと思ってしまいます。