こんばんは。
かつて首都圏で活躍していた車両でその路線から撤退しても第2の人生を各地方で送っている車両が全国でまだまだ見られますね。
まだまだ若い身ですがそれでも幼いころから小中学生ぐらいまでの間で乗っていた車両は特に首都圏において多くが引退しており、廃車になったものもありますが転属などでまだ活躍しているものも多いです。
今回の旅はそれらの車両に乗りに行くという目的をもって行ったもので、前回の記事では東北本線の205系に乗車してきました。
今回の記事は東北本線から常磐線へと移動し、かつて京急と並んでドレミファインバーターで知られたE501系に会いに行こうと思います。
2007年まで常磐線の上野~土浦間で活躍していたE501系、親戚の家が土浦以南の常磐線沿線であったため昔から常磐線に乗っており、幼いころは「緑と白の常磐線」であったE501系が大変好きでした。
そしてその独特のドレミファインバーターはうっすら記憶に残っています。よくよく考えれば当時はまだVVVF車の浸透率は半分ぐらいであり、VVVF事態の物珍しさとも相まってすごい音を出す電車というイメージが強かったです。
その後2007年に常磐線の上野口の中長距離の電車はすべてE531系に統一、当時は「緑と白の常磐線は完全にいなくなった」と思っていました。
数年後に常磐線の土浦以北に活躍の場を移した、と知り一度でいいから行ってみたいと思うようになりました。
そう思うようになってから実に10年、ようやく実現したことになります。上野口の撤退後まずは10両と5両を合わせた15両での運用はなくなりそれぞれ単独運用に、そして幕の色が黒地から青地になったりと結構印象が変わりました。そして何より2010年ごろにその特徴的であったドレミファインバーターが更新で消滅。かなり特徴はなくなってしまいました。
そんな姿から中身まで変わり果ててしまったE501系、変わり果てたとしても私の幼いころに刻まれた「緑と白の常磐線」が水戸駅のホームで待ち受けてくれていたことは、まさに「感動の再会」という感じでした笑
実際に乗車してみると内装はほぼ変化なく、懐かしいという感情が湧き出てきました。
もちろん制御機器は更新済みなので加速時はドレミファの音も聞けませんが、やはり自分が好きだった常磐線だなという感じです。
このE501系は見てもらうとお分かりのように、首都圏の京浜東北線で活躍していた209系0番台に似ていると思いますが、まさに209系の交直流版です。
209系仕様で製造された背景として常磐線も取手以北の地域で住宅開発などが進み首都圏へのラッシュが激しくなっていたということがあり、混雑緩和策として当時15両4ドアオールロングシートというそれまでの中長距離では考えられないような形で登場しました。
結局トイレが設置されていないということやオールロングシートが中長距離向けではないこと、交直流対応の車両ということで費用もかなり掛かったために基本10両編成と付属5両編成がそれぞれ4編成の製造で終わっており、上野口で活躍していた時も上野~土浦間のみでの運用でした。
E501系が上野口でが活躍していたころは403系や415系といった当時の常磐線の中長距離列車と同じ区間で運用されていましたが、先に書いたように既存の403系や415系が3ドア車に対してE501系は4ドア車、そして運用区間が限定されていたためにそれぞれ独立した運用を組まれていました。
そのために駅の時刻表などには同じ中距離電車なのに緑字と青字で書かれており青字であれば青帯の403系や415系、緑字の電車はE501系となっていました。(もちろんE501系が大好きだった幼い私は親に頼み込んで緑字の電車ばかり乗っていました笑)
ちなみに上野~取手間は短距離の常磐線快速電車も設定されていますが、こちらは103系時代からE231系時代にかけてすべて4ドア車で運用されているので時刻表は緑字で表記されていた気がします。
さて今回のE501系の記事は半分以上が私個人の幼いころの思い出の記事になってしまいました。それぐらい懐かしい車両ということなんですよね。
そして最後は佐和駅で撮影したE501系基本編成10両のK704編成。
ここ最近E501系はこれまで搭載してきた幕式の行先表示からLED式のものに交換されています。ある意味これから先もしばらくは車両を使い続けるという証でもありますが、やはり209系顔にはしっかりとした幕が引き締まってかっこよく見えます。
いろいろ変わってしまったE501系ですが、実際に乗ってみると思い出に浸れて楽しい車両でしたので今後も機会があれば乗りに行きたいですね。またラストランなどとなるときはぜひもう一度上野に顔を出してほしいものです。
皆さんもこういった幼いころの思い出と結びついた車両はありますでしょうか?かつて乗車した区間からは引退しても日本のどこかで活躍しているかもしれません。それに現在は海外で活躍している可能性も十分にあります。ちょっと過去を思い出しに乗りに行ってみてはいかがでしょうか?