おはようございます。
鉄道の車両というのは基本製造された順番に家電製品のように番号が振られます。それが「編成番号」と呼ばれるものですが、中でも一番最初に製造されたものはまさに番号が「1番」であるので「トップナンバー」と呼ばれます。
トップナンバーはやはり1番という意味から鉄道ファンからも注目されることが多かったりします。特にその形式の一番最初に製造された編成は、その形式がちゃんと今後の主力車両にふさわしいかどうかを検討する試作車的意味合いが強いのも特徴です。
そんなトップナンバーの編成で少し面白いと思うのが今回取り上げている東急5000系です。東急の5000系列は今でこそ直通先の西武や東武でも見られるようになっていますが、その第1陣となった5101Fは現在田園都市線~半蔵門線系統で活躍中です。
5000系がめちゃくちゃな編成組み換えをしたという話は有名ですが、田園都市線を走る5000系は5101F以外すべての編成が1回以上の編成組み換えを経験しています。つまり登場時とはすべて姿が少なからず変わっているということです。
しかし、5101Fは田園都市線の5000系の中で唯一編成組み換えを経験していない編成で、6ドアが組み込まれたこともありません。そのため編成構成はほかの5000系と異なっており、パンタグラフの位置が他の編成と異なっていたりします。
また先述のように試作的意味合いもあったので細かいところで他の編成と異なることがあり、一番わかりやすいのは行き先表示機などでしょう。現在登場から18年が経過していますが、まだまだ日立IGBTを唸らせて走っているのでぜひ出会えた際はほかの5000系との違いを見つけてみてください。