おはようございます。
東急東横線は日中帯、特急(一部Fライナーの愛称付き)が4本、急行が4本、各駅停車が10本毎時運行されており、本数の多さは日本屈指の路線となっています。菊名発着の各駅停車を除き基本的に優等列車と各駅停車が交互に運行されており、停車駅と所要時間に若干の差はありますが、優等列車はすべて元町・中華街~渋谷間は先着で走ります。
しかしながら、直通先の副都心線まで見ると面白いことにそんなわけにはいかず、横浜から池袋への有効本数で考えると特急のみの4本となります。これは、副都心線内の東新宿で上下ともに東横線内で急行として運転される列車が副都心線内急行(東横線内は特急)で運転される列車に追い抜きされるためです。
横浜起点で見ると日中帯は急行の7分後に特急がやって来るダイヤになります。東横線内では特急と急行の所要時間は3分程度違ってくるため自由が丘到着時点で急行と後続の特急の差はおよそ5分ほど、渋谷到着時点では3分から4分差にまで縮まります。そこから急行は副都心線内は各駅停車になるためその差は縮まり、東新宿で追い抜きます。逆は池袋時点で先発の各駅停車が東新宿で後続の特急に追い抜かれ、追い抜かれた各駅停車が渋谷から急行として運転されます。
種別が変わるがゆえに追いつかれてしまい結局抜かれてしまう、毎時4本設定されているこの列車。東横線内だけで見れば急行も停車駅は多いものの特急に抜かれることはもちろん、日中であれば横浜~渋谷間を30分前後で走るので十分に優秀な優等種別だと思いますが、奇しくも副都心線はいると副都心線内で抜かれる列車になってしまうのはなかなかに面白いですね。ちなみに東新宿は上下がそれぞれ島式の待避ホームがあるため、地下駅を高速通過で追い抜きされる様子が間近で体感できます。
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