こんばんは。
日本一の路線網を誇ることで知られる近鉄、それがゆえに各路線にはそれぞれの楽しみ方がありますが、やはりどうしても一番メジャーな路線として奈良線と大阪線が二大巨頭と言えるでしょう。これは稼ぎ頭などだけではなく鉄道ファンへの人気?もそうなっており、ドル箱路線で阪神とも相互直通運転を行っていて本数が多い中でおんぼろの車両から新しい車両、他者の車両までやって来る奈良線。その路線長は日本一ともいえる長さで特急がバンバン走っていきながらも、ラッシュ時になると通勤車が10両となって走ってくる大阪線の姿はいつ見ても壮観です。しかしながら、私が一番押したいのは自分の成長の場でもあった名古屋線でしょう。
特急車に関しては標準機路線であればほぼどこも見れる車両は統一されて、組成なども名古屋線は大阪線に近いものがあるので今回は一般車に絞ってみていきます。やはり、一番はユニークな車両がたくさんいるということでしょう。その要因は3つほどあると思われます。1つは「山越えがない」、2つ目は「並行競合路線がある」、3つ目は「幹線ながら大阪から遠いためお古が回されやすい」といったことです。
最近の車両は性能統一や省エネがかなり進んでいるので1つ目の特徴は古い車両で見られることですが、やはり1000系や1810系の電気ブレーキを搭載していない車両がいることでしょう。大阪線や奈良線では山越えがあるため電気ブレーキを多用しますが名古屋線ではそんな勾配にはぶち当たることなく走り切れちゃいます。そのため、1960年代ごろに名古屋線向けに製造された車両は旅客上で大阪線に入線できません。そして何よりこれらの形式は登場から50年にもなるということでかなりの長寿になっており、古参としてもその珍しさとしても注目が集まっています。
そして2つ目の「競合路線」という点についてはJR東海の関西線や紀勢線、参宮線が松阪、鳥羽までほぼ並行しているということ。そしてお伊勢参りの観光地へ旅客の激しい奪い合いを繰り広げた歴史があります。そのため乗車券のみで乗車できる急行にも比較的グレードの高い車両が多く充当されています。そしてその中の名古屋線オリジナルといえば私も大好きな改造LC車でしょう。5200系も人気高いですが、やはり近鉄らしさそして名古屋線らしさを出すのがこの車両だと思います。こちらは撮影だけでなく乗車もしたい車両です。
最後に3つ目とは関係がないのですが、ワンマン車が多いということでしょう。支線を中心にワンマン運転が進んでいる近鉄ですが、名古屋線の場合、かつては一部ですが白塚以南で本線内でもワンマン運転が多用されていたほど。(今現在はそのワンマン列車の存在自体が削減され伊勢中川以南がメインになっている)そしてワンマン用の2両編成や3両編成はバリバリに本線に使用され、急行の増結用としてもバリバリに最前突っ走ってます。また、支線用のワンマン車も何食わぬ顔で名古屋線内を走っており、運用も器用に組まれています。朝の平田町行き急行なんかはいい例ですね。
本当に簡単に名古屋線の面白さをまとめてみました。正直名古屋線沿線民の私からしたらまだまだ伝えたいことがありすぎるぐらいなのですが、長くなりすぎてもあれなので近都に行きたいという方はまず新幹線を「名古屋」で降りてください。そして「ひのとり」や「アーバンライナー」には乗らずに一般車に乗っていろんな面白さを見つけてみてほしいです。お願いします!!!(切実)