こんにちは。
今回は長いですが力作だと思いますのでぜひ読んでほしいです!!!
ちょうど先週の1月24日に最後まで山手線で走っていたE231系500番台のトウ506編成が東京総合車両センターに入場し、山手線がすべてE235系で統一されることになりました。1月の上旬にトウ505が離脱し、トウ506に引退記念HMがついてからは多くのファンが駆けつけるようになりました。
そして1月18日には大崎駅でE231系の山手線からの卒業を記念してさよならイベントが開かれました。ちょうどその日私は週末お出かけパスを利用しており、イベントに行こうと思っていたのですがやはり多くのファンが駆けつけているとのことで行くのはやめにしました。ところが夕方に37G運用でトウ506編成が出庫したとの情報をTwitterで流れてきましたので計画をうまく変更し、夕方の1737Gに東京から乗車することにしました。もちろんこれが最期の乗車と決めて乗りに行きました。前置きが長くなりましたが、今回の記事は山手線1周しながら私個人の思い出も含めながら山手線E231系の思い出を書いていこうと思います。
かつては三重県に住んでいたので頻繁に東京に来ることはなく年に2回程度しか関東には来ていなかったのですが、親戚の家が中央線沿線と常磐線沿線にありましたので新幹線で東京に到着すると東京から上野まで山手線か京浜東北線を利用していました。
当時はもちろん上野東京ラインなどはなかったので東京から上野までの移動は山手線か京浜東北線への乗り換えが必須でした。山手線の205系が引退したのが2005年でしたので私が物心ついたころにはすべてE231系になっており、私にとっての山手線は東京に来た時に一番に乗る電車というイメージが中央線と並んで強く植え付けられており、すごいワクワクした覚えがあります。
ちょうど10年前に並走する京浜東北線の209系が引退し、E233系に統一されたことにより山手線が一世代古い車両になったことで幼心から新しい京浜東北線の方が乗りたいと思うようになりました。また当時は日中に利用することが多かったので快速運転をしていた京浜東北線の方が早かったっていうのもありますけどね。
そしてなんといっても小さかった頃一番楽しかったのは山手線と京浜東北線の並走でしょうか。複々線が東京などの魅力といってもいいでしょう。電車が何本も並んで走る風景にはテンションが上がりましたね。そしてその中でも当時印象に残っているのが山手線と京浜東北線の並走でした。どっちが先着するかわからないようなデッドヒートの時は勝手に心の中で実況したりしてましたね笑
2015年春に上野東京ラインが開業しました。開業後はやはりどうしても新線の方に注目してしまい、また利便性も考えると山手線を利用する機会は減りました。しかしながらそれより前に山手線にE235系を試験的にまず1編成導入すると発表、そのプレスに描かれたE235系のイメージ図に衝撃を受けた人は多くいるでしょう。前年末にはE231系500番台の離脱劇がすでに始まっておりトウ520編成が中央総武線に転属して運用を開始しました。
2015年11月に運用開始するもその日のうちに故障のためにすぐに運用を離脱。翌年の結局春から運用を開始することになりました。そのころ受験生のために長期間東京に行けてなかったので初めてE235系を見たのは2度目の運用開始後になってからでした。初めて見たのはハエ28に乗車後だったなと今思い出しました笑乗車はできなかったのですが、プレスほど衝撃は受けず思ったよりすんなりと山手線の新車だと受け入れられていました。
さて時は過ぎ2017年、私は横浜へ移住することになり山手線も前以上に身近な存在になりました。それとタイミングをほぼ同じにしてE235系の量産化が発表。これまでトウ01編成のみが試験的な意味合いも込めて孤軍奮闘していましたがついにE231系が完全撤退することが宣言されました。もうこうなれば乗りに行くしかない、ということでタイミングよく関東に移住したことですから大回り乗車などで山手線に頻繁に乗るようになりました。
もともと電車のモーター音を聞くことで疾走感を楽しんでいた私ですが、高校生ぐらいのころから山手線のE231系のインバーター音を「お化けインバーター」と呼ぶことを知り、ほぼ同時に知った「墜落インバーター」ともども好きな走行音の1つでした。それ以来、あの音を聞くと山手線だというイメージが強く「思い出せば小さい頃もこんな走行音聞いてたな」とも思うようになっていました。
E235系への置き換えが本格的に始まって以来、山手線の利用頻度も上がるのですがうれしいことに最初のころはE231系ばかりに遭遇し本当にE235系は増えているのかと思うほどでした。しかしあるころを境にE231系の遭遇率はめっきり下がり気づけばもう数本に。小さい頃に「東京へようこそ」といわんばかりのあの形式に乗れなくなるのも悲しくなってきたなと思うようになりました。
さて、これまでつらつらと私なりに振り返ってきましたがこれだけ何気ない日常(といっても東京への旅行は非日常なんですけどね…笑)の中で乗ってきてごく当たり前で、それでも東京らしさを感じさせてくれる車両だけに引退は寂しいものがあります。とはいえこの形式自体は廃車というわけではなく機器更新によって中央総武線へ転属となり、まだまだ首都圏の輸送を支えていくのでその活躍を今後も見ていくでしょう。
そして今回の山手線1周の旅、奇しくも外回り運用であったため最後の乗車区間が上野→東京というかつて一番利用した区間に。もちろん黙って外の東京の夜の景色を見て山手線らしいお化けインバーターを聞いていましたが、心の中では感動のあまり泣きそうでした笑無事に最後の乗車を1周で終えられて何よりです。ありがとうございました。