おはようございます。
先日、小田急からなかなかに思い切ったニュースが飛び出てきました。それが来年の春から子供用の運賃を一律50円とするもの。コロナの影響で減収が続く多くの鉄道会社、実際に昨日もJR東日本が利用乗降を見込んだ大幅な減便を含めたダイヤ改正を考えていたり、東急が2023年をめどに運賃を値上げすることを考えていたりなど、周りの情勢とは打って変わった策をとることになりました。
それが、子ども用運賃一律50円というものです。どの区間乗っても50円なのです!(IC利用時のみですが、、、)
果たしてこの小田急の策はうまくいのか、私なりに考えるに今必要な策の1つなのではないかと思います。
鉄道というのは基本的なコストは1つの列車に乗客がどれだけ乗っていたとしても大きくは変わりません。(もちろん厳密には車両重量によってブレーキや加速などに必要な電力が変わってくるので若干変わってきますが、、、)要は鉄道という事業は固定費用が割合的には大きく占めるところになります。
そのため増収を図るには単純に客単価を上げるか、客の頭数を増やす必要があります。長期的に見たときに少子高齢化の日本ですので客単価を上げるのは長期的には必要なことになります。しかし、今コロナの影響で必要以上に需要が減っている状況。少しでも鉄道利用を促して頭数を必要以上に減らさないようにする必要があります。実際に沿線の観光需要喚起、及び沿線民の利用促進を図ってかつて東急池上線で無料で乗れる日というのがあったのを覚えている方もいるでしょう。鉄道という特殊的な事業形態にあってはあえて客単価を一時的に下げてまず頭数を増やす必要があるときもあるのです。今回の小田急も子供限定にはなりますが、将来性もある世代での鉄道利用を促進し今後の減収悪化を食い止める1つの手にはなるのではないでしょうか。実際に特別運賃が始まるのが来春から、これが各沿線観光地にいい影響があれば一時的なものであれ他社にも波及する可能性はあるかもしれないですね。