おはようございます。
今年は3月13日に行われるダイヤ改正、JRをはじめ多くの私鉄各線も同じタイミングでダイヤを改正することになりかなり珍しい年になりそうです。今回の記事では当ブログでもたくさん取り上げてきた直通運転開始後初めての改正を迎える相鉄JR直通線について取り上げていきます。
2019年11月30日に直通運転開始後はこれまでダイヤ改正はありませんでした。そしてこの直通線はコロナの影響もありましたが、様々なメディアやSNSなどで利用者がかなり少ないことでも話題になっていました。しかし、今度の改正では大きな減便はなく、相鉄線内での種別やちょっとした時間変更、そして一部の行き先変更などが改正の内容となりました。今回は大きく下の2つについて書いていきます。
●朝に池袋行きが3本登場
●日中相鉄線内特急をすべて各駅停車に格下げ
まずは朝の時間帯に運転される相鉄から埼京線新宿以北へ行く列車について簡単に解説していきます。
現状相鉄から新宿以北へ直通する列車は6本運転されています。その行き先は「川越」、「大宮」、「武蔵浦和」、「赤羽」となっています。(平日の場合)この4種類6本のうち、新宿以北へ直通する最後の「赤羽行き」が「池袋行き」となり事実上の運転区間短縮となります。これが池袋行き3本登場のうち1本です。これによって池袋行きは登場するものの相鉄線内からの赤羽行きは今度の改正で消えることになります。
では残る2本は最後の「赤羽行き」より前の列車がこれまた運転区間短縮で登場するのかというとそういうわけではなく、既存の新宿行きが池袋行きに変更になります。その変更を受けるのはラッシュ時間帯に新宿以北へ行く列車の後を走る2本です。これによって朝の時間帯は始発から2本新宿行きが走った後の新宿以北へ直通する列車が、これまでの6本から8本に変更になります。相鉄車とJR車の運用数は本数が変更しないため、変更ないはずなので相鉄車の新宿以北への定期列車が登場する可能性が非常に高そうです。ちなみに池袋行きの折り返しについてはJRの管轄のため詳細がまだわかっておらず詳細ダイヤが発表されたときのお楽しみです。
次は日中時間帯の相鉄線内での種別変更です。現在JR直通の列車は日中相鉄線内は1時間2本のうち1本が特急、1本が各駅停車となっています。これが改正後は毎時2本ともに各駅停車になります。なお相鉄線内での所要時間が少々増加するため海老名での折り返し時間が今よりも短くなり遅れたときの対処法などが気になるところではありますが、今回はこの変更に「不便になってしまう」、「速達性が損なわれた」というマイナスのイメージが沿線外の方々を中心にあるようです。しかし、これ実は賢明で利便性はむしろ向上した改正かと思われます。
というのもJR直通を特急で走らせることのメリットがあまり多くないのです。相鉄JR直通の強力なライバルとなるのが小田急です。海老名からも大和からも直通線に乗るより小田急に乗った方が速く安いのです。そして、特急の停車駅が海老名、大和、二俣川、西谷となっており、ほぼ勝負が決まっている小田急との乗換駅しか止まりません。もちろん特急通過駅の各駅から乗車し、同一ホームでの乗り換えによって直通線を利用する可能性もありますが、同じ乗り換えをするのであればちょっと歩いても本数もちゃんとあり速い小田急を使う人が多いでしょう。
そうであれば、小田急と真っ向勝負など挑まずにすべて各駅停車にして小田急に乗るには乗り換えが必要な駅の利用者が乗り換えなしで渋谷や新宿へ行けるようにした方が利用者のメリットは大きいのです。こういった意味で特急から各駅停車に格下げすることは速達性がなくなり、所要時間の増加につながるかもしれませんが、全体的なメリットは大きいはずなのです。
もちろん直通の特急は完全消滅ではなく、朝夕を中心に特急は残ります。なので朝夕は特急通過駅から乗車の場合は二俣川化西谷で乗り換えが必要になります。こう考えると日中の各停化は合理的な気がしますよね。一般の乗客の心理としても「ちょっとお金かかるかもだけどずっと座っていけるのであればいいか」みたいになると思います。とはいえこれで利用者が増えることに直結するとは思えないので、何とも言い難いところですが。
今日は大きく2つの改正内容について触れてきましたが、ほかにも土休日ダイヤに直通線からの各駅停車大和行きが登場するという小ネタがあったりします。そのほかは大きな改正はないので現状と変わらないところが多いでしょう。今後はやはり東急との直通運転が始まるタイミングでJRの直通をどう扱うかが次の注目ポイントになりそうです。
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