おはようございます。
今日は大変奥が深い東急東横線の5050系(5000系とY500も含めて)について車内にスポットを当ててみていきます。車内といえば乗客が一番目にする機会の多いところかもしれません。しかし、逆に何も注目されないところでもあります。
そんな内装ですが、東横線を走る東急車は非常に奥が深くまさに立ち寄ると危険な「沼」になっています笑
まず東急の5000系と5050系は10年ほど前の経営悪化と副都心線直通に備えた東横線への車両新造を目の前にして製造した車両で何とかやりくりしようとした結果とんでもない編成が次々にできました。
そんな5000系と5050系、編成組み換えの際に内装はほとんどいじらなかったために東横線では5000系のモケットあり、5050系の標準形あり、両者が混在したものがあり、そして昨今の増備車で見られる特異点もありと大変なことになっています。それでは見ていきましょう。
まず上の2枚はモケットの色が5050系の標準仕様のものとなっています。パステル調のピンク色がもちられており、東横線の桜カラーに沿ったものになっています。東横線に乗ると最も遭遇率の高い座席なのではないでしょうか。
さて上の2枚はともに同じ色のモケットをしていますが、実はこの2枚でも全然違うものです。2枚とも同じ編成で撮影したものですが、くわしい方ならお分かりの通り5176Fの5号車と6号車を撮影したものです。
1枚目が6号車でこちらは5176Fまでの5050系の標準的な仕様になっています。微妙に違ったりするところはありますが、基本的にはこの内装が一般的です。
そして2枚目は2013年時点でまだ試作段階であったサスティナ仕様のステンレス車で、日本で初めて試験的に導入された車両でサハ5576になっています。袖仕切りやポールの配置などが微妙に異なっているのがお判りでしょうか…?(ほぼ間違い探しなんですが)
5176Fの5号車のみこのサスティナの試験車が組み込まれました。結局その後に製造された5050系や5000系には採用されなかったもののJRのE235系や東急でも2020系に発展させられるなど今の関東の車両の基礎を作った車両でもあるかもしれません。
同じ感じの内装でもよく見ると異なっているのが特徴です。
お次は2016年以降に製造された車両の内装です。この増備車から内装が一気に変更され、木目調の床に緑色のモケットが採用されています。
一番に採用されたのは田園都市線の6ドア車置き換え用に製造された新造車ですが、東横線でも元住吉事故の代替などで製造された5177Fと5178F、そして最近10連化された4111Fの6号車と7号車がこのような感じです。(ちなみにサスティナではないので構造は標準仕様とほぼ同じです。)
そして最後はまさに5000系を迷列車化させた5000系仕様の内装です。5050系の製造数を減らしてすでに製造していた5000系から改番して5050系に組み込んだ編成と、東横線で4編成のみが在籍している5000系がこの内装です。
田園都市線の5000系として新造されたのちに転属及び改番後も内装はいじられなかったので田園都市線の5000系のままの内装です。そして何よりも編成組み換えの証が、下2枚目のピンクモケットと青色モケットの混合編成でしょう。
東横線の5050系のうち5170F、5171F、5172F、4101F~4104Fで下のようなピンクモケットと青色モケットの混合編成が見られます。モケットぐらい帰ればいいのにと思ったのですが、化粧板などもすべてモケットに近い色でそろえられているのですべて統一するとなると結構大変なんでしょうね…
おまけとして最後は東横線で東急車と同じように扱われているみなとみらい線のY500です。本家5050系よりも先に登場したY500、モケットは横浜の海をイメージしたデザインが施されており、色も濃い紫になっています。
私は全然苦にはならないのですが、モケットは5050系よりも断然に硬いです…笑ちなみに2018年に5050系からY500へと編入したY517もモケットはほかのY500と同様にものになっていますが、柔らかさはY517のほうが上です。
いかがだったでしょうか。こうやって座席だけとってみても非常に奥が深い5000系列ですが、最近は新たに5177Fや5178Fの増備などによってより面白いものになっています。
同じ形式内でこれだけの差があるの、見ているとワクワクしかしないオタクなのでいっつもこんなの見て勝手に自分の中で納得して楽しんでいます笑ちなみに東横線はもちろん自社車両だけでなくメトロ、西武、東武の車両もやってくるのですべての内装を比較してみたら面白そうなので目下資料集め中です…笑