おはようございます。
JR東日本のイメージ車両?看板車両といえばやはり首都圏で活躍するE233系でしょうか。その製造数はかつて国鉄が大量製造した103系に次ぐ多さになっているようです。首都圏で電車を使うと見ない日はないというぐらいどこでも走っていますよね。
鉄道に興味のない方々も顔を見れば、「あ、見たことある電車」と思われる方も多いのではないでしょうか。今日はそんなE233系がどれだけの種類があるのか全部見ていきましょう。
というのもこれを思いついたのもYouTubeの乗り物チャンネルさんの動画を見てなのですがね…(最近便乗しがちです笑)
・0番台~中央線・青梅線用など
まずはE233系の0番台です。ちょっと前に中央線のE233系について詳しく触れたので今回は軽い説明にしますが、E233系の中でも一番最初に登場したシリーズです。103系や201系のオレンジを踏襲し、オレンジの帯が貼られています。他の番台と比べてもらうとわかるのですが、0番台だけ前面の帯の配置が異なっており、前面のオレンジ部分はかなり小さくなっています。(これは人身事故抑制のためだとかいう噂もありましたが実際はどうなのか不明です…)今後一番変化がありそうなのはこの0番台ですね。
・1000番台~京浜東北線用
お次は京浜東北線で活躍するE233系1000番台です。209系を置き換えた車両で、2010年からすべてこの形式統一されています。埼玉の大宮から東京を経由して神奈川の大船まで走るかなり長い路線ですのでいろんなところで見られますね。2014年には川崎駅付近での脱線事故も引き起こしてしまった形式でもあります。気づけばこの番台も登場から10年以上が経過していますね。
※この記事は昨日(6月27日)の午後に書いたものでしてその時点では「1000番台が一番話題性なくて書くこと薄いな」と思っていたんですが、その数時間後もはや主役レベルにまでなる話題が飛んできて驚きでした笑
E233系の中で唯一顔が異なる2000番台です。この番台は常磐緩行線用に製造されましたが、常磐緩行線は東京メトロ千代田線と運行形態がほぼ一体化されているため地下鉄直通の基準を満たした車両でなければなりません。そのために前面貫通扉が設置され、また車体裾も絞りがなくシュッとした顔つきになっています。
個人的にはE233系の中で一番好きな顔ですね。最近では東京メトロを介して小田急にまで顔を出すようになっています。逆に小田急からも常磐緩行線に直通してくるのですが、その4000系はもはやE233系4000番台といってもいいぐらいそっくりです。(写真無くてスンマセン…)
こちらの3000番台はほかの番台と違っていわゆる中長距離用の車両で、グリーン車やトイレが完備されています。ただ0番台も順次トイレの設置やグリーン車組み込みが行われていくので唯一グリーン車組み込んだりトイレが付いた番台ではなくなりそうです。
この3000番台はほかにも他の番台と異なる点があり、モーターの製造メーカーと車内の旅客案内表示器があげられます。モーターに関しては他の通勤型が三菱製なのに対し3000番台は日立製となっています。また車内の案内表示もディスプレイではなくLEDのE231系などと同じ仕様になっており、これに関しては両形式での連結の際に支障がないようにしたんでしょう。中長距離用だけにいろいろ異なる点があって面白いです。
・5000番台~京葉線用など
京葉線用のE233系は赤帯をまいた5000番台です。京葉線といえば舞浜駅の某ネズミ国でしょう。205系導入時はそのネズミ国のメルヘンチックなイメージに合わせてそれまでの205系に比べて少し可愛げな?顔をしたデザインで登場しました。E233系はそのよなことはなく他のE233系と同じ顔になっています。
0番台と同じように10両貫通の編成と6+4の分割の編成がおり、運用形式も中央線と似通っていたりします。かつては201系、205系、209系、E331系など多種多様な車両がいたところをこの形式で統一されたのでそういう意味では少し残念でしたね。(まあ現在もケヨ34編成がいますけど…)
・6000番台~横浜線用
国鉄時代から黒字路線ながらその昔は車両規格などの影響によりオンボロの小さい車両しか走っていなかった横浜線。しかし、改良工事などにより205系が2番目に投入された路線でした。そんな横浜線の205系を置き換えたのがE233系6000番台です。
6000番台はこの後説明する7000番台よりも後に登場することになりますが、この6000番台と南武線用の8000番台の2つは側面にその路線名がローマ字で記載され外観のデザインが少し工夫されるようになりました。6000番台に至っては当登場当初、側面に横浜線・根岸線の各駅のスタンプが1編成に1駅ごと貼られていました。(気づけばそれはなくなっていました…)
・7000番台~埼京線用など
昨年一番注目を浴びたE233系の番台区分なのではないでしょうか。それは言わずもがなの相鉄JR直通線です。その路線の開業により、それまで川越~大宮~池袋~新宿~大崎~新木場であった運用区間に大崎~武蔵小杉~相鉄線が加わるようになりました。
個人的なイメージとしてその名の通り東京から埼玉にかけて活躍する車両であるという思い込みがあるので神奈川県までやってくることに今でも不思議な感じがします。またハエ131編成までの31編成は205系置き換えのため2013年から2014年にかけての製造ですが、ハエ132編成以降の7編成は相鉄直通用の増備のため昨年製造されたまだピカピカな編成です。
・8000番台、8500番台~南武線用
E233系がまとめて旧型車両を置き換えた最後の番台区分がこの南武線向けの8000番台です。この南武線も205系のバリエーションが多かったり209系も2つの番台が存在したりとなかなか面白い車両が走っていましたが、E233系に統一されています。
そしてこの南武線はE233系で初めてとなる編成単位での転属が発生したところでもあり、それが0番台から転属したN36編成です。改番されて8500番台となりました。帯などはふつうの8000番台と同じようになっていますが、列車番号の表示位置やドアボタンなど0番台の名残も多く見られ、E233系で統一された路線の中では少しばかり楽しみが見られる路線になっていると思います。
最後はおまけです笑
最後は相鉄の11000系。若干の違いはありますが、ここまでE233系に似た私鉄の車両もないのでは?と思うほどそっくりです。登場は1000番台や2000番台と同じころですが、そのころからJRとの直通運転へ向けた準備としてE233系そっくりな車両が作られたようです。しかしながらふたを開けてみると12000系というニューフェイスが新宿まで行くようになってしまい、直通の主役にはなれませんでしたが…
というわけでE233系シリーズを一挙に見てきました。それぞれのろせんでそれぞれの味を出しながらも標準設計でかなりの完成度を示しており、ここまでの製造数になったことでしょう。
またJRに限らず最後に見た相鉄のようにE233系の仕様をかなり取り込んだ私鉄の車両も多数存在しており、首都圏の標準型といえるほどです。大規模増備は終わったもののまだまだ活躍していく車両ですので、何気ないところでいろいろ観察していきたいです。