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《駅探訪》【近鉄・JR】日本一短い駅、三重県の県庁所在地の「津駅」

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今日は日本で一番短い駅名でも知られる「津駅」、私の出身地三重県の県庁所在地であります。
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 おはようございます。

 

 庁所在地の駅というとその県を代表する駅になることが多くまさに「都会」と感じる人が多いのではないでしょうか。

 

 しかし私の地元の「三重県」はまったくそれらしくなくいのです。

 

 というかそもそも「三重県」がどこにあるか分かりますか???

 

 そして「三重県」の県庁所在地がどこにあるのか分かりますか???

 

 そう日本で一番短い地名「津」が三重県の県庁所在地なのです。

 

 日本一短い地名ということで覚えられることが多い「津」、もちろん「津駅」もあり日本一短い駅名として知られています。今日はそんな津駅についてみていきましょう。

 

◆「津駅」の周辺◆

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津駅の正面側になります。広いロータリーがあり、駅名看板などはJR仕様になっています。

 

 津駅はJR東海紀勢本線近鉄名古屋線、それに第三セクター伊勢鉄道が乗り入れる駅で、そこそこ立派そうですが、三重県の中心地は北の四日市。コンビナートなどが有名ですね。

 

 津は三重県第2の都市という感じでもちろん駅も四日市の方が大きく利便性も高いです。とはいえ県庁所在地であることもあって駅はそこそこ大きいです。駅周辺は商店街やマンションが立ち並び、駅ビルとは言えずとも駅に直結の「アスト津」と呼ばれる大きなビルもそびえたちます。

 

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先ほどの写真とは反対側の出入り口です。こちらは近鉄仕様になっています。

 

 ちなみに線路が南北に走っており名古屋方面に向かって右手である東側がJR東海側、反対の西側が近鉄の縄張りといった感じです。実際に駅舎の雰囲気見てもらうとすぐにわかると思いま。

 

 上の2枚の写真のうち1枚目がJR側の駅舎、2枚目が近鉄側の駅舎という感じになっているのが人目にわかると思います。

 

 先に説明した「アスト津」が近くにありますが、それとは別に駅舎内に「チャム」と呼ばれる商業施設があり中にはお土産の店舗や飲食店、書店などが入っています。とはいえ地方にあるちっちゃな感じなところが多いのでお土産を除いては本当に駅に立ち寄ったついでに、という感じで利用する気持ちでいないと「こんだけしかないのかよ」と思ってしまいます。

 

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駅ビル問えるか微妙なところは「チャム」と呼ばれる商業施設になっています。

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東西の自由地下通路が10年ほど前に完成し、踏切や古い歩道橋を使わなくても線路を跨げます。
 
 駅周辺の写真があまりなくもっと取材に行っとけばと思っているのですが、近鉄側の西口から出た先にはSLも生体保存されている偕楽公園と呼ばれる公園があったり県の美術館博物館系統もこの西口の方向にあります。(博物館や美術館は少し歩きますけど…)
 
 とはいえ、本当に津駅周辺で観光名所と呼ばれるようなところは少なく、津の街を歩いて楽しむなら近鉄で1駅お隣の津新町まで行くのがおすすめです。現在の市役所や警察署などはかつての「津城」があった場所周辺に建てられてており、最寄は津新町駅になります。
 
 ちなみに津駅の東側と西側は自由地下通路が10年前ぐらいに整備されており、少し離れた踏切を渡ったりオンボロの歩道橋を超えるなんてことをしなくてもよくなりました。
 
 チャムからその自由地下通路に直接つながっているのも見どころです。
 
 さてここから駅の改札内に実際に入ってみましょう~!
 
◆「津駅」近鉄とJRが共有する改札内

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まずはメインとなる近鉄のホームです。1面2線のシンプルな島式です。

 

 というわけでホームに降りてきました。まずは近鉄名古屋線のホームからです。本数は圧倒的に近鉄の方が多いのにホームの数は近鉄の方が少ないんですよね。

 

 近鉄の場合観光特急である「しまかぜ」以外全列車が停車するようになっています。

 

 かつては名古屋毎時0分発及び大阪難波毎時0分発のいわゆるノンストップ特急が名にふさわしく名古屋から鶴橋まで無停車でったため津を通過する営業電車も毎時2本ぐらい存在していました。

 

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津駅を唯一通過する営業電車の「しまかぜ」です。距離的にも津から伊勢志摩はそこまで長くないので停める必要が無いということでしょう。

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近鉄のホームには駅ナカコンビニのファミリーマートがありお土産なども売っています。ホームはそこそこ広く主要駅らしさは感じられますね。

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2012年のダイヤ改正から名阪甲特急が全列車停車に。ノンストップではなくなったものの津の利便性はかなり向上した気がします。

 

 1面2線のシンプルな構造ですが近鉄のホームは幅が広いのも特徴で最近は塗装をしっかりきれいにしているのかナンバリングのカラーに合わせたような色のベンチが登場しています。

 

 また2018年まではいわゆる「パタパタ」と呼ばれる反転式ソラリーによる発車案内を用いていましたが、現在ではLCDに統一されています。(かなりコンパクトになった印象です。電車が発車するたびにパタパタと音を立てていたのが懐かしいです。)

 

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近鉄側のコンコースです。コンコースも近鉄側の方が広いですが改札は裏口側になります。

 

 近鉄側は改札も含めてちょっとした正方形に近い広場のような形になっており、このコンコースにもコンビニやパン屋などのお店があります。ずいぶんスペースを広くとっていますね。ちなみにコンコース階にあるトイレは数年前にリニューアルされたのでかなりきれいです笑

 

 一方でJRの方は跨線橋だけの通路のような感じになっています。まあこれは駅ビル?ともいえる「チャム」がJR東海系列の施設であるために駅ナカの施設は不要ということなんでしょう。あとは利用者が近鉄に比べて少ないというのも1つの要因だと思います。

 

 そしてJRのホーム上の通路の先にはチャムへ直接つながる改札があります。とはいえ改札機は1台のみで本当に小ぢんまりとしたものです。ただ、最近流行りのICカードのみというわけではなく磁気式の切符も使用可能で近鉄の切符でも出入りが可能です。(というかJR東海のこの区間ICカード使えないんですよね。)

 

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近鉄のコンコースからJRのコンコースへ。何気ない跨線橋のような感じです。電光掲示板は結構前から設置されていました。

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こちらが東口の改札、入ると目の前がホームになります。他のホームへは右に曲がったところにある階段を上る必要があります。

 

 JRのホームは2番線から4番線となっています。東口の改札はいるとその目の前がJRの伊勢・新宮方面のホームなのですがここが2番線なのです。では1番線は?というと、もちろんあります。

 

 津駅の1番線は第三セクターの「伊勢鉄道」が使用しています。そしてその1番線はというと2番線のホームを階段越えて名古屋方面へ歩くと見えてきます。

 

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JRのホームは3線ありますが、昔の名残からかホーム長自体は長いです。

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切り抜き式でJRのホームよりも名古屋方に伊勢鉄道のホームが設置されています。

 

 非常にわかりづらいところにある1番線、1時間に1本程度1両編成の伊勢鉄道普通列車が使用しています。伊勢鉄道はこの津から四日市にある河原田までを結ぶ路線ですが、途中の玉垣で止まりの列車以外、四日市まで直通しています。

 

 そして伊勢鉄道はただ普通電車が走るのみならず、新宮方面と名古屋を結ぶワイドビュー南紀、伊勢方面と名古屋を結ぶ快速みえのJRの優等種別がスルー運転を行っており、この津駅から河原田までは伊勢鉄道を経由していきます。

 

 津から伊勢鉄道に入るJRの優等種別は1番線ではなくJRの松阪方から入線可能な3番線にすべて入ります。津の先でポイントを切り替えて伊勢鉄道に入るようになっています。

 

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JR側からみた近鉄、ライバル企業ですがその近さはすごいのですが並走の機会は少ないです。

 

 ちなみにJRの普通列車はすべて紀勢本線の亀山行きとなっているので伊勢鉄道とは別の方向へ進みます。要はJRの線路は名古屋から奈良方面へ向かう関西線と新宮方面の紀勢本線が亀山で合流するのですが、名古屋から伊勢・熊野・新宮方面へは亀山でスイッチバックが必要になるのでスピードが重要な優等列車伊勢鉄道を経由するというわけです。

 

 この伊勢鉄道ももともとは国鉄伊勢線であり、民営化されたときに第三セクター化された路線ですが、現在はJR東海優等列車が通過するおかげでそれに乗車する乗客からも運賃徴収できるために黒字経営できているらしいです。

 

 さて津駅はいかがだったでしょうか。県庁所在地の駅といえば大きくて複雑なところが多い印象ですが、地方のレベルになるとここまでシンプルなのです笑

 

 駅周辺の施設ももう少し解説できればよかったですね…取材不足でした…汗

 

 日本一短い駅名でもあるので伊勢方面など三重県を訪れた際は一度降り立ってみてはいかがでしょうか。

 

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