おはようございます。
佐賀県の福岡県との県境にある基山町にある基山駅からJR鹿児島本線と分岐して、福岡県の内陸方面へと盲腸線のように伸びる甘木鉄道。元々は国鉄甘木線として昭和14年に開業し、80年以上の歴史があるローカル線です。今回はそんな甘木鉄道に乗車してきた旅を記事にしていきます。
今回乗車する甘木鉄道は先述の通り国鉄甘木線が分割民営化される数年前に特定地方交通線廃止対象路線に定められたのち、周辺自治体とこの地域の民間企業出資の下で設立された第三セクターの路線です。よくあるパターンのローカル線ですね。元々国鉄ということもあり、起点はJR鹿児島本線に接する基山駅です。
甘木鉄道の車両はAR300形と呼ばれる気動車が1両編成で通常は運用されています。甘木鉄道のすごいと感じられるところは、しっかり約30分に1本間隔で列車がやって来るところです。昨年の9月にはお隣のJR九州が西九州新幹線の開業の裏で第減便を行いましたが、甘木鉄道はしっかり30分に1本の間隔で列車を維持しています。それが功を奏してなのか、大混雑とまではいかないまでもそこそこに日中帯も利用者がおり、ローカル鉄道の中でも成功例なのではないかと思います。とはいえ、経営自体はコロナの影響もあってか赤字のようなのでぜひここから挽回してほしいものです。
さて、甘木鉄道に乗車するとすぐに鹿児島本線から離れて単線区間をひたすら走ることになります。基山駅周辺は国道が走っており、中小企業中心に工場なども見られますが、少し離れるとのどかな田園風景と住宅街が広がるようになります。ここら辺のエリアは貴重な平野でもあることから、用水路などがうまく活用されて福岡県の農作物の生産の中心になっています。
基山から2駅目の小郡駅では西鉄と交差します。福岡の中心部に出るにあたって、博多か天神かでこだわらなければ、JRよりも西鉄の方が本数が多いので利便性は高い気がします。ちなみに、西鉄もこの小郡を境に南北で本数に差が出始めます。ここら辺が福岡中心部の通勤エリアの境目になるのでしょうか。ちなみに、甘木からは博多への直通バスもそこそこの本数走っているので、甘木鉄道沿線もまだ通勤可能エリアにはなっているようです。
甘木鉄道の特徴として比較的線形がいいことが1つ挙げられますでしょうか。アップしている写真の区間も多くが直線で、比較的走りやすいですし乗り心地も悪くない区間が多いです。そんなこんなで、主要駅である太刀洗駅に到着。この太刀洗駅は甘木鉄道の中でも主要な駅であります。駅前には大刀洗平和記念館があり、戦時使われてた爆撃機の模型などが展示されています。大刀洗の駅舎自体もレトロなものであり、立ち寄りたくなる駅です。
今回の記事も長くなりましたのでいったん大刀洗までのところで終わりとして、ここから先は次回の記事にしていこうと思います。路線距離が短いうえに、本数もそこそこに走っていることからいろんな駅によりながら旅ができたので面白かったです。次回もぜひご覧いただければと思います。ありがとうございました。