おはようございます。
宮崎県は非常に南北に長く、北は延岡から南は日南までややタテに細長い県となっています。東京から鉄道で移動するにあたって沖縄を除いて最も所要時間がかかる県としても知られています。それだけになかなか九州に縁がなかった私も行くことのなかった件でもあります。
今回初めて鉄道で宗太郎越えをし宮崎県へ入ることとなりました。県の北の入り口である延岡市は宮崎県内で人口3位の街ではあるものの、人口数は12万人ほどと100万人近くいる東京都世田谷区の8分の1ほどの数となっています。駅舎こそきれいですが、駅前は静かな街でした。観光スポットも多くあるのでもう少し行楽シーズンはにぎわうのかなとは思いますが。
さて、ここ延岡までは特急列車しか走っていないため青春18きっぷの旅ではありましたが、乗車券と特急券を買い足して特急でやってきました。ここからは普通列車も1時間に1本程度は走るようになるため普通列車で宮崎市へと向かっていきます。ここでもやってきた車両は817系、まれに713系という国鉄型の車両も走って来るそうですが、それは数少ない様子。それにしても、この日豊本線は一部区間を除き線形がいいのか、ローカル線ながら2両編成の新しい電車がかっ飛ばします。どことなくJR東海の東海道線の静岡区間を彷彿とさせますね。
列車は日豊本線の日向灘沿いをほぼ一直線に南下していきます。この区間では一部区間でかつてリニアの実験線で使われた高架区間と並走します。乗っていた時は謎の高架区間がずっと並走しているなと思ったものですが、あと後調べてみたらリニア実験線跡地であることを思い出し、事前調査しておけばよかったと思いました。今は、ほとんどの区間が太陽光パネルが設置されており、実験線自体はもう使われていません。
そのまま南下をし途中の高鍋駅で下車します。この駅から歩くこと10分弱、日向灘の沿岸に着きます。次の列車まで約1時間、海沿いでぼーっとしながら過ごすことにしました。沿岸には釣りをする人たちが数名いました。波は少ししけが出ており、いい感じに波を見ることができました。ちょうど海沿いを走る日豊本線も見ることができ、日没間近の少し幻想的な風景もカメラに収めることができました。
ぼーっと眺めて少しカメラ向けてだけしかしませんでしたが、それでもあっという間に1時間が過ぎていくほど充実した時間でした。海を惜しみつつ高鍋駅に戻り宮崎市の中心部へと列車で引き続き目指していきます。
宮崎駅にて1日目の行程が終了、気づけばこの日は博多を始発の5時の電車に乗っているので実に14時間以上の工程を終えたことになります。というわけで初日に打ち上げは宮崎の地元の料理を食べられそうな居酒屋に入り、ビール片手にカツオや宮崎牛をおいしくいただきました。というわけで2日目は残りの半周を回っていきます。次回の記事もぜひお楽しみに。