おはようございます。
日本最長の路線網を広げる近鉄、その広さは2府3県にも広がり特に奈良県、三重県は近鉄天下と呼ばれるほどでもあり、近鉄が無いと電車の移動は大変不便になってしまいます。近鉄といえばその広い路線網を生かした特急がやはり注目されるところではありますが、そのすごいところは特急だけではありません。
今回は私が推していきたい近鉄大阪線を走破しきる急行について取り上げていきたいと思います。近鉄は主要路線で無料優等種別である急行や快速急行などが毎時2本以上走らせており、奈良線などは急行や快速急行が毎時6本走らせる関東バリの主要路線となっています。同様に毎時3本の急行が設定されている大阪線、その中でも1本が大阪上本町から伊勢中川もしくはその先宇治山田などの伊勢方面まで直通する列車となっています。
宇治山田まで走る列車は実に走行距離100kmを越える私鉄の無料優等列車となり、おそらく日本一長い区間を走る無料優等種別になるのではないでしょうか。今回は大阪線の急行に乗って大阪から奈良県を越えて三重県は松阪市まで走り抜ける急行の乗車記になります。
今回乗車したのは11時台の急行でしたので、この時間は宇治山田まではいかず伊勢中川止まりとなっています。今回乗車したのは2610系のX24編成、5200系や特急に乗るのが快適とされていますが、やはり青山越えするときは2610系に限ります。まだ中高生だったころはお金にも余裕がないのでひたすら急行で山越えをしたものです。
乗車したのは鶴橋からとなりましたが、それでも十分な距離乗り通すこととなります。大阪から伊勢まで走り抜ける急行は今基本的に毎時30分台に大阪上本町を発車するようになっていますが、これも昔は毎時10分台に発車していたのでいまだに違和感を抱いてしまいます。長距離を走る急行ですが、今回取り上げる大和八木までの区間では鶴橋、布施、河内国分、五位堂、大和高田、大和八木にしか止まらないのでかなり速達性がある種別です。
とはいえ急行でも特急を待避するのが当たり前の近鉄、今回乗車した急行は河内国分で後から迫ってきていた名阪乙特急のアーバンライナーの待避を行います。大和八木まではおよそ40分弱、そこそこのスピードで走りぬきます。ここまでで時間的には3分の1というところでしょうか。ここまでは都市間輸送に近い列車ですが、ここからは本格的に山越えをしていきます。というわけで次回の記事で本格的に山越えするところ記事にしていきたいと思います。