こんばんは。
先日京急の公式プレスとして長らく京急ファンだけでなく多くの鉄道ファンの間でも有名であった車両の引退(?)が発表されました。それが新1000形の「歌う電車」として知られるシーメンス製GTO-VVVFがついに消えることです。京急では2100形から新1000形の初期編成にかけて海外製品を多く扱った車両として製造しており、その中でドイツのシーメンス社のGTOインバーター、通称「ドレミファインバーター」が採用されました。それが経年劣化などにより更新のタイミングとなり最終編成となった1033編成も今年の夏に更新されるとのことです。
とはいえここまで引っ張りながら話題は京急の話題ではありません。私の中での「ドレミファインバーター」といえばやはり常磐線を走るE501系です。かつて常磐線中電の画期的な車両として登場したものの、設備面などが長距離にしては十分でない、新製のE531系導入によるスピードアップなどにより、上野口での活躍は10年以上前に終えており、かつ機器更新も京急なんかより先に行われたため音自体は10年近く前に完全消滅しています。
それでも幼少期、まだ大して物心の無いころに乗った青の常磐線は今での強く印象に残っています。当時はまだVVVFが勢力を広めつつあるとはいえ、界磁添加励磁制御の205系や211系、チョッパ制御の201系がまだまだ走っていたころ。幼い私にも電車が発車するときに流れるあの音は強く印象に残ったものです。そして何よりE501系の特徴はGTOなのに(日立っぽい?)IGBTのような加速音、そして停車時にも鳴るドレミファ音、これがたまらないですね。今タイムマシーンがあればすぐにでも乗りに行きたいぐらいです。
もちろん私は当時幼稚園や小学校低学年ぐらいなので動画などは撮影していません。なので今回あげた写真は土浦以北で活躍するようになって10年以上たった昨年に撮影したものばかりです。そして申し訳程度にYouTubeからE501系のドレミファ時代の走行音の動画を1本だけ引っ張ってきました。この音を聞けば京急ファンも驚くはず(?)、かどうかは分かりませんが同じドレミファの音を奏でる車両ということで興味を持つはずです。今は歌わなくなったE501系ですが、走行音と行き先表示機など以外は登場時のままのような姿なので、特に上野口やドレミファ時代に乗った経験のある人にはぜひとも今からでも過去を思い出しながら乗りに行くといいかもしれません。