こんばんは。
副都心線や有楽町線は東急東横線、東武東上線、西武池袋線と直通している中で複雑な運用が組まれており、かつ車両の使用料をすべての会社間でなるべく金銭の授受が発生しないように運用もしっかり組まれているので、その整然さは大変に美しいものです。(超オタク目線)
この副都心線や有楽町線を中心とした相互直通運用の中では西武車が東武へ、また東武車が西武へは直通できないため特に双方への折り返し運用が設定されている有楽町線と東横線・みなとみらい線では、制限の中でぎりぎりをかいくぐったりウルトラcのごとく折り返しの行き先をうまく設定させたりと奥が深いものですが、その中でも影は薄いものの面白い運用があります。
それが平日の運行番号「21T」です。運行番号のアルファベットが「T」であることから、これは東武車の運用であることがわかります。この東武車ですがまず平日ダイヤにもかかわらず出庫が10時台後半と大変遅いのです。それはともかくそれよりもネタ要素として高いところがあります。いかに運用の流れを簡単にまとめます。
・和光市10:47発→(副都心線各停/東横線急行)→元町・中華街12:08着
・元町・中華街12:10発→(東横線急行/副都心線各停)→和光市13:30着
・和光市13:47発→(副都心線各停/東横線急行)→元町・中華街15:08着
・元町・中華街15:10発→(東横線急行/副都心線各停)→和光市16:30着
・和光市16:58発→(副都心線通勤急行/東横線通勤特急)→元町・中華街18:09着
・元町・中華街18:14→(東横線通勤特急/副都心線通勤急行)→和光市19:24着
朝の出庫も遅いうえに夜も比較的早い段階で運用を終えることも特徴的ですが、よく見てみるとこの運用ひたすら和光市と元町・中華街を往復する運用になっています。日中に運用のある10両編成運用で和光市と元町・中華街をひたすら往復する運用はほぼこれだけな上に、何といってもこの運用東武へ直通しないのです。
東武車ながら東武に直通せず東横線と副都心線にこもりっきりという1日を過ごすこの運用、全然自社に帰らないことでも有名な半蔵門線・田園都市線系統の東武車でさえすべての運用において1日1回以上は必ず東武線内を営業として走るので、それ以上の結果を残している運用です。車両使用料などいろいろ制約を解決するために組まれている運用ではありますが、何気に自社に一回も営業で入らない運用はかなり珍しいのではないでしょうか。東横線では日中貴重な10両での急行運用もあるのでぜひ探しに行ってみてください笑