おはようございます。
世界一利用者が多い駅として有名な東京の「新宿駅」。
駅構内も複雑で初めて訪れた人には訳が分からないという人も多いことでしょう。実際に乗り入れ路線もJR東日本をはじめ、京王・小田急・西武・東京メトロ・都営と勢ぞろい。そして何よりも一番利用者を困らせているのはどこかしらで行われている工事ではないでしょうか?
工事が続く駅といえば横浜駅や渋谷駅が有名ですが、新宿駅も頻繁に工事が行われており、最近では北側で東西自由通路が開通したことでちょっとした話題になりました。今回は工事とは直接的な関係があるわけではないんですけども、部分部分で新しくなっていく新宿駅だからこそ?楽しめるポイントに注目していきます。ちなみに今回注目するのはJRの新宿駅です。
それが駅に行けばどこにでもある発車標と案内サイン看板です。発車標は次に駅を発車する電車がどこ行きでどのホームから発車するのか案内している電光掲示板のアレです。案内看板はそのホームが何線なのか、出口がどっちの方向にあるのか、駅周辺の施設へ行くのに近い改札はどこなのかなどなど表記されているやつですね。これらは案内の中身に変化があったり老朽化やサービス向上(色覚障害や外国の人にもわかりやすくするなど)を目的として定期的に交換されます。小さな駅であれば順次交換しつつもあっという間に全部新しいものに統一されることが多いです。しかし新宿駅はけっこうちぐはぐで新しいものと古いもの、それも2世代ぐらい前のものと最新のものが混在していたりします。
まずは発車標です。主に電光掲示板で案内されるやつですね。新宿駅といえば多種多様な路線が乗り入れることからそれぞれの発車案内表を設置しているため、駅の中央や改札口に設けられているすべての路線の案内を出すところではずらっと電光掲示板が並んでいます。これだけでも自分の乗る路線を探すのに時間がかかりそうですね。
上の写真がまさにそれなんですがすごくないですか?ちなみにこの発車標は2世代ぐらい前のタイプのもので、南口改札前などに設置されているものはフルカラーを用いたもので路線カラーに合わせた表記になっていたりします。
ホームの電光掲示板を見てみると最新のものに交換されているところがあります。それが山手線と総武線各駅停車の13番線から16番線です。最新型のものは液晶ディスプレイ式のもので山手線を中心に導入が進んでおり、ほかにも中央線の神田駅や横須賀線の大船駅などでも見ることができます。
面白いところはただ新しいものになっているのではなく、ホームへ降りる階段のところで案内されている電光掲示板はかなり前のものを使っているという点です。ちょっと前まではホーム上も同じタイプだったのですが、先にホームのものが交換されたがゆえにコンコース上のものとホーム上の電光掲示板に20年近くの世代差を感じてしまいます笑
新宿駅の面白い電光掲示板といえば中央線の存在も忘れてはなりません。中央線の電光掲示板もやはり少々前のタイプのものなのですが、その特徴はなんといっても新宿から先の停車駅案内を示すところがあるところです。電灯式のものになるのですが今度の先発する電車が新宿から先どの駅に停まるのか光ることで案内しています。
もちろん快速線のホームなので大久保、東中野は省略されています。そして立川や八王子行きなどの途中駅までの行き先の場合、その駅から先の駅は光りません。そして中央線では青梅線直通の電車があるのですがその場合は立川まで光ってその先は光りません。また高尾より先に行く電車は右にある「高尾から先各駅停車」が光ります。このタイプの案内JRではここしか見ないのですがほかにはありますかね?電光掲示板タイプでは大船なんかにも似たようなのがありますけども…
そして最後は昨年開業した相鉄直通線用の電光掲示板です。相鉄直通線のために新調された電光掲示板のためLED式のものですが新品なのが一目でわかると思います。3色LEDっぽいですがかなりフルカラーLEDに近い色合いになっていますね。ちなみに相鉄直通線が発着する1番線から4番線にはこのタイプの新しいものが新たに何個か設置されています。ただ既存のものを相鉄直通線に対応させたものもあるのでかなりちぐはぐなんですよね笑
電光掲示板だけもこれだけ違いがあってみてみると面白いものです。先に書いたように埼京線や湘南新宿ラインのホームは相鉄直通関連で同じホームに2種類の電光掲示板があったりするので見比べると面白いのではないでしょうか?
では次はさらっと案内板の方を見ていきます。
JR東日本これまで標準になってきたのがこの上の写真のタイプでしょう。日本語とローマ字及び英語表記の2種類で書かれたものです。JR東日本に限らずほとんどの鉄道会社で英語併記の案内板はもう当たり前のことですね。
とはいえこれももう一世代前のもの、最近のものは下の写真のようになっています。
上の2枚の写真を見てもらうとわかるように日本語、ローマ字と英語のみならずハングルと中国語が新たに記載されているのがわかります。ここ10年余りでインバウンド需要が激増したことにより英語のみの表記はもはや古いものとなってしまったようです。
電車の車両内の案内表示器なども英語のみならずハングルや中国語が表記されるようになっています。ちなみにこのハングルや中国語の表記に関して一部の人からはクレームが入っているようですが、鉄道という公共交通機関の役割として多種多様な人が利用するためそれらすべての人が利用しやすいように、というサービスを考えると当たり前のことでは?と思うのですがね…
さていかがだったでしょうか。ちなみに案内板の方も新旧が混在しており一番最後の写真をよく見てもらうと中央線の特急ホームの案内板は新しいタイプのものですが、奥にある中央線快速電車のホームの案内板は日本語とローマ字のみの前のタイプのものであることがわかると思います。
新宿駅に限らず大きな規模の駅だとこまごまと更新を行ったりするので1つの装置とってもいろんなタイプがあるのが見えてくると思います。駅で案内関連の表示を見るときはちょっとした視点を加えることで楽しめるかもしれませんね。