おはようございます。
当ブログでも何度も取り上げてきている東横線~副都心線~東武・西武系統の直通運転で使用される車両の運用範囲に着目して記事にしていきます。
相互直通運転を行っている5社(横浜高速鉄道含め)ですからある程度各会社の車両が自由に直通先へ走り抜けていきます。
ただ東横線内の各駅停車のみの停車駅が8両編成のみしか対応していないことから10両編成の運用と8両編成の運用は完全に分かれており、東横線以外はすべての駅で10両に対応しているために8両編成を保有しているのは東急とメトロのみとなっています。
今回は10両編成の運用について焦点を当てていきます。
この直通運転の10両編成の運用は東武・西武~副都心線~東急の電車のみならず、東武・西武~有楽町線の直通電車とも共通で運用が組まれています。(ここ大前提です。)
相互直通運転と何度も言っていることから西武の車両がメトロや東急へ、メトロの車両が東急やメトロへというのはもはや当たり前の光景。
しかし西武から東武への直通の電車がないからか西武と東武の直通運転の取り決めでこの2者間同士での車両の行き来は行っておらず、西武の車両は東武へ、東武の車両は西武へ直通できない仕様になっています。
そのため西武の車両がメトロや東横線内で折り返すときは西武線直通の電車、もしくはメトロ線内及び東急線内で完結する電車のみに充てられます。逆に東武車もメトロや東急で折り返すときに西武直通の電車には当てられないように運用が組まれています。
そして一番最大勢力のメトロ車は大変万能で東急にはもちろんすべての車両が西武にも東武にも直通できる仕様になっています。
なので東武直通でメトロに直通して東急線内で折り返して西武線に直通する電車になるメトロ車、というのも朝夕中心に見かけられます。これはやはりメトロ線内から東急へも西武へも東武へも直通の電車が設定されていることが大きな要因でしょう。
もちろん有楽町線へもばんばん乗り入れており有楽町線の3分の2はメトロ車となっています。
そして同じく万能なのが東急車。こちらも東急から副都心線を介して西武へも東武へも直通する電車が設定されているためか、東急車にも西武から東急へやってきてそのまま東武方面へ折り返すという運用も存在します。
しかしながら東急車は定期運用で有楽町線に入るように組まれていません。
有楽町線はメトロの路線ですので保安装置などでも問題なく有楽町線へ入れるようになっています。実際に代走で東急車が有楽町線の新規晩新木場まで乗り入れたことは何度もあります。
すべての路線に直通できる仕様を持ちながら、定期で有楽町線に入らないように設定されている理由。それは2つ考えられます。
1つ目は有楽町線の電車が東急からの直通ではないということ。有楽町線は新木場から有楽町や飯田橋を経由して池袋で副都心線と合流、小竹向原から和光市は副都心線と線路を共有します。東急からメトロへの電車は副都心線へ直通するため有楽町線には一切入りません。なので東横線対有楽町線で考えると直通が行われていないので東急車の乗り入れが定期でないのではないかと思います。
2つ目は東急車の10連の数が少ないということではないかと思います。東急車は現在10の運用を11本で回していますが、これは最大勢力のメトロ車はもちろん西武や東武よりも少ない数です。
本数の問題で一番厄介なのはダイヤが乱れたときに発生する代走に伴う車両使用料の調整です。本数がある程度まとまってあると運用を差し替えたりが楽にできますが、本数が少なくかつ自社の車庫が一度折り返して別の路線を走っていった先にあるとなると直通先での走行距離の調整が難しくなってしまいます。
以上のことから東急車は有楽町線での定期運用を持てない状況なのではないかと考えます。
個人的にTwitterなどで見かけるメトロ車や西武車代走の東急車による新木場行きはぜひとも撮ってみたいものなのでチャンスがあればなと思うのですがね…ただ和光市に車庫がある兼ね合いで走行距離に問題が無ければ和光市で新木場に行く電車をメトロ車などに差し替えも容易なので以外に出ないものなんですよね。
いつか定期で有楽町線に入る東急車ができることを願って本日の記事は終わりとします。ありがとうございました。