こんばんは。
本日は渋谷駅にある東急の駅でよくある「しぶそば」の本家が閉店の日でした。「しぶそば」は東急各線の駅に店舗がいくつかありますが、個人的には駅ナカそばの中でもかなりおいしい部類に入るのではないかと思います。
渋谷駅にある「本家しぶそば」はJRの渋谷駅とかつての東急百貨店の連絡口付近にあり、私も4年ほど前に一度食べに行った記憶があります。
そんな「本家しぶそば」が今日をもって閉店することとなったのです。別に利益がどうのこうのというわけではなく、昨今進んでいる渋谷駅の再開発に伴うものでしぶそば含め近くにあるJRの玉川改札などもいったん解体されることになっています。
まずは今日で閉店したしぶそばへ。ショーウィンドウには感謝の絵と文字が書かれていました。最終日ということもありそれなりに名残惜しむ人たちが来ており、私が訪れたお昼ごろも並んでいました。(まあ立ち食いそばみたいなものなので回転率は高いですが)
本家しぶそばの閉店に伴って各種限定のメニューが用意されていましたがあいにく私の苦手なものが入っており、大人しくちくわ天のそばをいただきました。だいたい立ち食い蕎麦屋のちくわ天はぱさぱさしているイメージがあるのですが、しぶそばのはそんなことなくおいしいです。(ちなみに今回閉店したのは渋谷の本家しぶそばであってほかの二子玉川や武蔵小杉などにあるしぶそばは引き続き営業しています。)
さておそばを食べ終えたらお隣にあるJRの玉川改札をじっくり観察します。この玉川改札は山手線の外回り新宿方面のホームに直結で、東急や井の頭線で渋谷にやってきて山手線で新宿や池袋に行く際は階段の上り下りなくホームに行ける便利な改札口でした。
山手線の渋谷駅は今後島式1面2線になる予定だそうで、そうなるとこのようにホーム直結の改札はなくなってしまいます。非常に残念ですし利便性も下がってしまいそうだなと思ってしまいます。
この玉川改札はかつての東急百貨店ともアクセスがいいうえに京王井の頭線まで地上に降りることなく連絡橋でそのまま乗り換えできるのでかなり重宝されていたのではないでしょうか。JR側には東急百貨店があり京王側にもそれなりに駅ナカ商業施設が揃っているのでここがなくなるとそれこそスクランブル交差点を通らなければけなくなります。
さて最後に余談としてこの「玉川改札」の名称はなぜこうなっているのか、知っている人にとっては何ら難しいものではありませんが、初見の人にとっては「玉川」という地名もなければ「多摩川」が近くを流れているわけでもないのでな「なんでだ?」となると思います。
それは現在の東急田園都市線の前身であった「東急玉川線」との連絡改札になっていたからです。玉川線は渋谷から二子玉川のあたりまで結んでいた路面電車であり、今の246号線沿いを通っていました。1970年代後半に新玉川線として高規格の電車線が地下に建設されたことで置き換え廃線となりましたが、それでもいままでその名残として残存していました。
今回の改修工事によって「玉川改札」という名称も消えるであろうことから渋谷周辺の歴史の証が1つ消えてしまいそうでやはり残念です。