おはようございます。
ご無沙汰の「私鉄全線走破旅」です!これまで大手私鉄ばかりになっていましたが、今回は神奈川県のローカル鉄道江ノ電です。
鎌倉や江ノ島といった湘南の観光スポットを総なめできるような路線で観光シーズンになると首都圏の朝のラッシュのごとくすし詰め状態になってしまうこともあるほどです。とはいえ、今はコロナの影響でそんなことはありませんが…
※注意:現在新型コロナウイルスが再び日本各地で広がっています。無理に旅行の計画は立てず、お出かけする際も可能であれば平日などの人が少ないタイミング選び、マスクの着用などの感染予防を徹底するようにしましょう。
まずは簡単に江ノ電の路線図を載せておきました。私の自作ですのでイラスト屋頼りの低クオリティの図になってしまっていますが、さらっと確認しながら見ていくとわかりやすいかと思います。
江ノ電はJR横須賀線との接続駅、鎌倉から湘南の海岸を走りJR東海道線の藤沢までを結んでいます。
鎌倉近辺の観光名所といえばどんなものが思い浮かぶでしょうか?
大仏や鶴岡八幡宮、長谷寺や極楽寺、さらには湘南の海と江ノ島などなど思い浮かぶと思います。もちろん鎌倉駅が最寄となる観光スポットもたくさんあるのですが、多くがこの江ノ電周辺に集まっているので鎌倉観光の際にはかなり高確率で利用することになるのではないかと思います。
江ノ電を観光で利用する際はおそらく1日乗車券の「のりおくん」切符を買うことをお勧めします。650円で江ノ電が1日乗り放題になるのでコスパがいいです。ただ、現在は土休日の販売がなく平日のみしか購入できないので注意してください。
鎌倉駅では乗降分離といって、終点に到着した際にまず降りるお客さんを全員降ろした後に乗車するお客さんが順番に乗車するという形になっているのですが、これが本来の観光シーズンであればものすごい行列になることもあります。
時間に余裕があれば1本見送るぐらいの気持ちで行く方がいいのかもしれませんね。
線路は基本的に単線が続きます。鎌倉から極楽寺にかけては住宅街を縫うように走っているのでカーブも多くスピードもあまり出ません。車両のすぐそばにまで民家が迫っていたりします。
また踏切がないところで線路を挟んだところに民家の門があったりするので住民は踏切のない線路を横切り道路へ出向く形になります。もちろん郵便などの届け物をする人も線路を踏切に関係なく横切る必要があるわけで…本数は多くないですが少々危険な任務お疲れ様です…
今回江ノ電に乗った時は時間の関係で極楽寺や大仏まで見ることできなかったので写真がないのですが、主に長谷、極楽寺あたりが主要な神社などの名所があるところですので乗降客も多い印象です。
その先、稲村ケ崎あたりから海がちらちらと見えるようになります。訪れた日がどん曇りで写真としては何となく暗くなってしまっているのですが、晴れていたらきれいな海と空が見渡せることでしょう。
そばを走るのは国道134号線で湘南の海のそばを走る道路として有名です。こちらも観光シーズンになると大渋滞になるので訪れる際はご注意を。
単線で走る江ノ電ですので途中駅で車両の行き違いがあるのですが、途中の七里ヶ浜~鎌倉高校前間には「峯ヶ原信号場」という信号場があり駅ではないのでもちろんホームはありませんが停車して列車の行き違いをします。
海のそばの信号所ということで貴重な場所であると思います。きっと撮影も可能ですのでどちらかの駅から歩いて見に行くのもありだと思います。
信号所で行き違いを済ませると鎌倉高校駅にたどり着きます。ここはアニメの聖地としてかなり有名な場所であるとともに関東の駅百選にも選ばれているので寄るべき駅の1つだと思います。
2年前に貼れた時に訪れた写真が出てきましたのでせっかくなので貼っておきます。やはりこの構図が有名でしょうか。海を背景に走る江ノ電で大変絵になります。ちょうど鎌倉高校の方へ坂があり上っていく途中で撮影するのがおすすめですが、観光シーズンはカメラを持った人たちであふれかえっています。
ちなみに海沿いを走るので冒頭の写真もそうですが、鎌倉方面から来た電車をパシャリと収めるのもいい絵になると思います。
ちなみに私は305編成を狙ったところ踏切にピントが合ってしまい、本来の被写体がぼけてしまうということになってしまったのですが、なんかよさげになったので載せました笑
海沿いを走るので車窓に目を取られがちですが、面白い駅もあるので見逃さないように!それが腰越駅で、ここはホームの長さが4両編成の長さに対して足りないので「ドアカット」と呼ばれる、一部の車両のドアが開かないような対応が見られます。
このドアカットは首都圏などで沿線人口が急に増加したときに車両の増結を優先した結果見られたこともありますが、今では東急大井町線の九品仏ぐらいでしょうか。貴重になっている気がします。
勢いよく書いていたらかなり長くなってしまいましたので今回はここまでとして前編後編に分けてお送りします。後編にも見どころ一杯ですのでぜひご覧いただけると嬉しいです!ありがとうございました。