こんばんは。
先日鉄道界にある意味衝撃的なニュースが走りましたね。それはつくばエクスプレスで車両故障並びに事故の影響により予備車が確保できずに計画運休をしたという事態に。基本車両が一番稼働するタイミング、すなわち予備車が一番極限にまで減る時間帯は平日の朝ラッシュなのですがつくばエクスプレスは車両不足になり朝の時間帯に2本の列車を計画運休とすることにしました。一応影響力が一番少ない列車を選んだようなのですがやはり朝のラッシュに本数を削減するのは首都圏では命取りになりかねません。
さて今日はそれを踏まえて予備車が少ない東横線について少し見ていきたいと思います。東横線は8両編成と10両編成が運転しておりますが、朝のラッシュ時は一部の急行を除き優等が10両編成、各駅停車が8両編成となっています。また直通運転をしていることから西武や東部の車両も乗り入れてくるわけですが、肝心の東急車の車両がかなり不足している現状があります。まずはそれぞれの運用数と編成数を見てみましょう。(東急車のみに焦点を当てます。また休日は基本運用数が減るので平日のみ考慮します。)
・10両編成運用数=9運用(51K~56K、58K~60K)
→10両編成在籍数=9編成(4000番台9本。4105Fは現在8連として運用)
・8両編成運用数=36運用(01K~36K)
→8両編成在籍数=36本(5050系25本、4000番台1本、5000系4本、Y500 6本)
見てもらったらわかる通り8両編成、10両編成ともに予備車0の状況です。ただしここで注意が必要なのが10両編成の58K,59Kと8両編成の29K~32K,36Kは朝のみの運用、逆に60Kと33K~35Kは午後のみの運用のためこれらの運用は午前に充てられた編成が午後に別の運用で出庫させることが可能になります。
さてここまでかつかつで廻している東急ですがここは相互直通運転をしているというメリットを最大に生かして予備車が足りなくなったときには他社から車両を借りるという手があります。特に8連の方は何事もなく東急車運用なのにメトロの7000系がきたりします。
とはいえそれでは車両を借りてるわけですからいわゆるレンタル料が取られてしまいます。もちろんある程度の調整はしてるでしょうけどこれではさすがにいかがなものかと…
特に現在は4000番台を8連にしたうえで予備車を確保しているという状況。さらに言えば5000系の5118Fも西武線内での事故の影響で総合車両製作所に入場中です。巷では5178Fの増備がささやかれていますがそれでも予備車はぎりぎり。果たして今後東急はどのような車両のやりくりをするんでしょうね。つくばエクスプレスの二の舞にならないようにだけはしてほしいものです。